国際言語教育賞 過去受賞者・授賞式

第四回 国際言語教育賞 児童英語教育部門(伊藤克敏賞)




受賞者




愛知県春日井市立小学校 教諭
加藤拓由 先生
KATO, Hiroyuki


中学校英語教諭として14年間の勤務の後、2005年4月より愛知県春日井市立小学校にて教壇に立つ。海外での教授経験も持ち、県や市の教育・研究センターでの小学校外国語活動に関する講座の講師を務めたり、また、学界や研修会で多数の研究・実践発表を行なう等、大変精力的に児童英語教育に携わる。






授賞式 2012年5月12日 東京・日本教育会館にて

小学校英語活動のあるべき姿を追い求めて

5月12日、日本教育会館(東京)にて、国際言語教育賞・児童英語教育部門(伊藤克敏賞)の2011年度の第四回授賞式および記念講演が行われた。この賞は、英国国際教育研究所(本部:ロンドン/主催:英国国際教育研究所 所長 図師照幸)が設立した、児童英語教育の世界で地道に活動し、その実績を挙げている個人・団体を対象としており、これまで大学教授など日本を代表する様々な方が応募し受賞している。


第四回の受賞者は、愛知県春日井市立神屋小学校の加藤拓由教諭。英国より英国国際教育研究所 所長 図師照幸氏が来日し、表彰式にて、賞状と副賞およびトロフィーを、加藤氏に授与した。


加藤氏は、中学校において英語教諭として14年間勤務、6年前から小学校で教壇に立ち、英語活動の主導的立場として、小学校英語活動のあるべき姿を追い求めて実践と研究を重ねている。受賞の挨拶にて、外国語活動を通して子どもたちは何を学ぶべきなのか、全人教育の理念に基づき、学級担任の先生が、日々の児童とのやり取りの中から学習教材を見つけ、豊かで温かい人間関係を築くために行うのが、日本の小学校外国語活動であるべきではないか。また、子どもたちは、学びの実感を伴った意味のある活動を期待している。子どもたちの知的好奇心を満たすには、「考える」ことを中心に「ふれあう」、「つながりあう」、「つたえあう」が相互に関連しながら作用するように外国語活動を展開していくことが大切であると述べた。


記念講演では、神奈川大学・大学院名誉教授の伊藤克敏氏(日本児童英語教育学会元会長・現顧問)が、「脳の発達から児童(小学校)英語教育のあり方を考える」というテーマのもと、変化する脳の機能と言語習得との関係性について述べ、効果的な指導法や学習活動内容について具体的な例とともに論を展開した。


LinkIcon中日新聞(2012年5月30日)記事



第三回 国際言語教育賞 児童英語教育部門(伊藤克敏賞)


受賞者




大津市立中央小学校 教諭
浦谷淳子 先生
URATANI, Junko

1981年より、約30年間、三重県、滋賀県の公立小学校および中学校にて教壇に立つ。現在は、大津市立中央小学校にて勤務、同校の英語教育は浦谷先生が中心となり進められている。2009年から一年間、滋賀大学大学院にて児童英語教育について研究(滋賀県教育委員会からの派遣研修)。子どもたちの言語意識を高める外国語教育を目指す。



授賞式 2011年1月29日 東京・日本教育会館にて

児童の知的な学習意欲を満たすような外国語活動の実施を

2011年1月29日、日本教育会館(東京)にて、国際言語教育賞・児童英語教育部門(伊藤克敏賞)の第3回授賞式が行なわれた。受賞者の大津市立中央小学校教諭の浦谷淳子氏は、「歌やゲームなどの、その時だけのリクリエーション的な楽しさだけに終始する英語活動だけでは、言語に対する興味に結びつかず、児童の知的な学習意欲を満たすことができない。ことばへの気づきによる言語意識を高めるための外国語活動を実施することが必須である」と話した。また、記念講演では、神奈川大学名誉教授の伊藤克敏氏が、国際化時代において子どもに外国語を教えることの意義、また、脳生理学や発達心理学の知見、及び、諸外国における言語教育事情などを踏まえて、児童外国語教育の早期開始の必要性について述べた。



受賞者からのメッセージ


この度は国際言語教育賞におきまして児童英語教育部門(伊藤克敏賞)を受賞させていただき、とてもうれしく光栄でございます。と共に、この賞に恥じないように、真摯に教育実践を重ねていかねばと身の引き締まる思いがいたします。ご存じのように今年の4月より小学校外国語活動が始まります。日本語と外国語の面白さや豊かさに気づき、ことばを大切に使おうとする子ども達を育てるように、尽力したいと思っております。ありがとうございました。


第二回 国際言語教育賞 児童英語教育部門(伊藤克敏賞)




受賞者

故飯塚成彦先生が受賞。ご家族が代理で授賞式に出席されました。






元白鴎大学 教授
飯塚成彦 先生 (1932-2009)
IIZUKA Shigehiko 


英語教育研究家として生涯にわたり、幼児・児童の英語教育に携わる。加藤学園・沼津言語教育研究所所長、東京英語教育研究所所長、白鴎大学教授を歴任。白鴎大学退職後も、各地の小学校、教員の研修会、大学等で英語教育及び英語活動の理論と実践法を指導。2009年2月8日永眠。





→左から図師照幸先生(英国国際教育研究所所長)、伊藤克敏先生(神奈川大学・大学院名誉教授)、正木真理さん(飯塚成彦先生のご家族)、飯塚成亨さん(飯塚成彦先生のご家族)

授賞式 2009年8月19日 東京・東洋学園大学にて

Open College in Tokyo 2009 にて授賞式が行われました

2009年8月19日、2009年度第2回 国際言語教育賞 児童英語教育部門(伊藤克敏賞)の表彰式が行われた。今年は、英国国際教育研究所が創立20周年を記念し開催した特別セミナー「Open College in Tokyo」(於:東洋学園大学)の初日に実施された。今年も多数の応募者の中から第2回受賞者が選ばれた。元白鴎大学教授の故飯塚成彦先生である。ご家族の飯塚成亨さんと正木真理さんが代理で授賞式に出席された。

第一回 国際言語教育賞 児童英語教育部門(伊藤克敏賞)




受賞者

2名の方が受賞されました


 松香洋子(松香フォニックス研究所所長)
 山里米子(NPO法人沖縄児童英語研究会理事長)




→左から図師照幸先生(英国国際教育研究所所長)、山里米子先生(NPO法人沖縄児童英語研究会理事長)、伊藤克敏先生(神奈川大学・大学院名誉教授)、松香洋子先生(松香フォニックス研究所所長)、坂本ひとみ先生(東洋学園大学教授)

授賞式 2008年5月31日 東京・津田ホールにて

第21回国際教育講演会にて授賞式が行われました

英国国際教育研究所は今回、国際言語教育賞「ことばと教育」を創設した。言語教育の世界で地道に活動し、その実績を挙げている個人・団体を対象としたもので、その児童英語教育部門の授与式が講演会会場で行われた。長年児童英語教育の世界を主導してきた神奈川大学名誉教授の伊藤克敏氏の名を冠した「伊藤克敏賞」には、多数の応募者の中から第1回受賞者に次の2氏を選んだ。NPO法人沖縄児童英語研究会理事長の山里米子氏と松香フォニックス研究所所長の松香洋子氏である。山里氏は、「日米地位協定による膨大な基地を背負わされている宿命の島、沖縄県民の一人として、基地の子どもたちに対する日本語教育と沖縄の子どもたちを対象とした英語教育に30余年打ち込んできた」という。松香氏は、「1979年以来、島国で育つ日本の子どもが勇気を持って未知の世界に飛び込み、生き抜くための積極性、自信、スキルを養う教育に取り組んできた」と語る。記念講演では伊藤氏が、「5年生からではなくもっと早い時期からの小学校英語教育の実施を」と述べた。