日本語教育学研究科 DIPLOMA課程/DIPLO-MA課程 卒業生からのメッセージ


(新着) 碩絵里子先生 杭州師範大学/中国 他

私はIIELを卒業した後、中国の大学や神戸にあるインターナショナルスクールで日本語教師をしてきました。中国の大学ではコンピューター、ソフトウェア、日本語、英語といった様々な学科で、レベルも初級から上級までの学生に日本語を教えました。また、子どもたちに英語を教える学生ボランティア活動にも参加しました。その経験から、日本ではバイリンガル教育を行うインターナショナルスクールで子どもたちに英語と日本語を教えました。中国では大学側から指定された教科書(「標準日本語」と「みんなの日本語」)のみならず自身で用意した教材を使用し、学科によって直接法と間接法を使い分けて指導していました。IIELで学んだ教科書研究、対照言語学、教材開発、直接法と間接法のメリット・デメリットの知識や日本研究の発表会での経験はこういった実践において自信をもたせてくれました。また現場では他の教師の授業を見学し、フィードバックすることの大切さも実感しました。そこで日本語教師や他の外国語教師たちとよく意見交換をし、自分の授業に活かせる点を取り入れて改善するように努めました。さらに学生の考え方や誤用を理解しようと、中国語も勉強しました。その経験は中国生活をより素晴らしいものにしてくれました。加えて、学生の興味は日本の漫画・アニメ・ドラマが多く、授業に取り入れるために新しい分野を開拓(勉強)出来たことは私にとって興味深い経験となりました。今後もいろいろな学生に出会えることを楽しみに国内外を問わず様々な現場で働きたいと思っています。最後に、在学生の皆さん、発表や実習などで緊張するでしょうが、私は今でも緊張します。一生懸命、たくさん勉強や練習をして自信が持てるようになってください。

[DIPLOMA課程 RIUS卒] 碩絵里子
これまで、杭州師範大学(中国)、浙江外国語学院(中国)、関西インターナショナルスクール(日本)等に勤務

(新着) 関野巧先生 横浜国際語学院/日本

私は今横浜にある『横浜国際語学院』で非常勤講師として働いております。去年まではベトナムはホーチミンで教鞭をとっておりました。ホーチミンでは日本企業の進出にともない、日本語を勉強したいという学生が増えて毎回ターム始まりにはたくさんの学生が申し込みに来ますが、少しでも授業に退屈してくるとたちまち来なくなります。当然ですね、ベトナムにいる彼らにとって日本語とは興味はあっても必須ではありません。できなくても別に困らないのですから。そんな彼らにどうすればうまく教えられるか。どうすれば学生の信号に気づき答えられるのか。そんなことばかり考えていました。これではダメだと気づいたのはIIELでの課外活動のことを思い出した時です。当時の課題であった『コミュニケーションとは何か』この答えを出すために色々な施設へ行って一緒に活動させていただきました。どこへ行っても誰も指示は出しません。自分で模索していかなければなりません。たくさんの人に迷惑をかけましたが、その失敗や後悔と引き換えにようやく自分のなすべきことを掴みかけました。うまく教えようという思いにはどこかに失敗しないようにしようとか、恥をかくことを恐れる気持ちがあるということです。結果、自分を守っていたんですね。失敗の痛みなくして何も得られるものはありません。何もなければ学生には伝わりません。学生は本を読めば分かることを学校での授業に求めていません。それ以上の何かを教えてもらえなければお金を払う意味はないのですから。私がその後どうしたかは書きませんが、考え方を改めて、といいますかIIELでのことを思い出すことによって授業が変わったのは確かです。IIELで学んだことは何一つ無駄なものなどないということです。受講中は本当にこんな勉強が必要なのかと思うこともありましたが、今となってはもう少し勉強しておくんだったと後悔することもしばしばです。受講中の皆さん、たくさん失敗し、恥をかき、傷つき、悔しさ不甲斐なさに涙してください。それはきっとこれからの日本語教師としての仕事をしていくうえで貴重な財産になると思います。

[CERTIFICATE課程 夏期集中コース、DIPLOMA課程卒] 関野巧
横浜国際語学院/日本
サイゴンランゲージスクール/ベトナム

岩井智重先生  Dhurakij Pundit University (DPU)/タイ

タイ・バンコクにあります Dhurakij Pundit University (DPU)、人文学部ビジネス日本語学科の日本語教師として勤務しております。生徒数は、1学年20-30名ほどですので1年生から4年生までの全学年合わせても総数約100名です。1・2年生の2年間で初級を学び、3・4年生のときには中上級日本語と一緒にビジネス日本語やホテル・観光用の日本語などを学びます。また、日本文化や日本事情などの授業もあり、学生は日本についても学んでいます。使用教材は、初級においてはタイ語訳がついた大学独自の教科書を使っています。会話、作文、翻訳、通訳などの授業では各教科担当教員が各自教材を選び使用しています。当校では日本の大学との交換留学制度もあり、学生の勉強の励みになっています。
タイには日系企業が数多く進出していることや、日本の製品や日本食のレストランも広く普及しており、日本への関心はとても高く、卒業後は日系企業に就職する者もいます。また、今年7月からタイの方が日本へ短期の観光を目的として渡航する場合にはVisaが不要になったことで、今まで以上にタイから日本への渡航者数が増えることが予想され、今後ますますタイ日交流は深まることでしょう。このような背景もあり熱心に日本語を学ぶ生徒も多く、教師としてやりがいを感じています。当校で学び、卒業後にはタイと日本の架け橋となるような人材として巣立っていってくれることを日々願っています。そして私自身の課題としては、MA課程で行ったリサーチ研究を継続していきたいと考えています。最後になりますが、授業中に気づく様々な問題の解決策を考える際に、IIELやGreenwich大学で学んだことが大変役立っています。そのようなときには、自分で考える力をつけていただいたということをよく感じます。勉強したことはすべて、実際に教壇に立ったときに自分を助けてくれます。在学生のみなさんも貪欲に知識を吸収してください。

[DIPLOMA課程、MA課程卒] 岩井智重
Dhurakij Pundit University (DPU)/タイ



原和泉先生 Sir John Cass's Foundation & Red Coat Secondary School/英国

私は、IIELを卒業後、イギリスで日本語教師として働き始めました。現在はロンドンのセカンダリースクールでビギナーのクラスを受け持っています。授業は教科書を使わないので、シラバスを考えたりするのが大変です。また、学習者の年齢差、レベル差、目的の違いなども考慮しなければならないので、授業の前の日などは、頭が混乱していることも少なくありません。また、少し慣れてくると、自分でも気づかぬうちに、楽な教え方に流れて行ってしまいそうになります。そんな時はいつも、IIELで口酸っぱく言われてきたことを思い出します。それは、簡単に答えを与えるのではなく(英語で訳を与えるなど)、概念を理解させることが重要だということです。確かに、英語で説明すると英語話者の生徒はすんなり理解します。しかし、それではいつまでたっても、日本語の頭で考えられるようにはならないし、応用もききませんので、学習言語を使ってコミュニケーションをとれる段階までいくことができません。私はIIELでの教育実習の時、英語を使わないという目標を達成することができませんでした。なので、今は常にそれを念頭において授業プランを立てるようにしています。
日本語教師は、大変なこともいろいろありますが、やりがいがある仕事であるのは間違いないと思います。全く話すことのできなかった生徒達が、少しずつ話せるようになっていく姿を見ると何とも言えない嬉しさがこみあげてきます。また、こんなにも遠く離れたところに住んでいる人たちが、日本に興味を持っているというのを知るだけでも、私はとても嬉しくなります。それが、生徒を教えるモチベーションにもなって、もっと日本を好きになってもらえるようにがんばろうと思うことができます。なので、始めはつらいこともあるかもしれませんが、やってみて損はないと思います。今はまだ日本語教師として働き始めたばかりです。これから、どうなっていくかは分かりませんが、出来るだけ長く日本語教師を続けていきたいと思います。そして、いつか自分の生徒と日本語だけで会話ができたらいいなと思っています。

[DIPLOMA課程卒] 原和泉
Sir John Cass's Foundation & Red Coat Secondary School/イギリス


中村 いづる先生 東京日本語学校/日本 

バブル期に大学生活を過ごし、特にやりたいこともないまま就職。海外に出たいと漠然と思う気持ちが日本語教師の仕事に結びつき、英国国際教育研究所との縁が生まれました。何もわからず渡英、ロンドンアクセントにとまどいながらも魅了され、様々な国籍の人達が共存する中で、それまでの人生では触れ得なかった多くのことを学びました。あれから20年近くの月日が流れたわけですが、私の日本語教師としての基盤があのロンドンの教室で築かれたことを変わらず誇りに思っています。帰国後、ビジネスマン対象に個人レッスン、進学を希望する留学生への指導をしながら教師に必要な素質は日本語指導の実力はもちろんのこと、相手を理解する気持ちだと痛感しました。その後、韓国への興味が高まり、韓国語を学びながら日本語を教え約2年ソウルに滞在。在韓中も日本語教師という職業があったからこそ、大学生から同年代の友人、権威ある医師や弁護士まで、様々な人との交流を持つことができ、私にとっては大きな収穫でした。現在は、日本国内の日本語学校で就職を希望する学生への指導をしています。就職難の日本で、なんとか面接にこぎつけようとチャレンジを続ける学生に勇気をもらうのは私かもしれません。教師だからと上から目線になれば見えないことが多くあります。何歳の相手に対しても本人の優れたところを尊敬し、ほめることがお互いの成長だと実感します。そして今でもたまにロンドンでの日々を想い、いつかまたどこかの国で教え、異文化を味わう日々を体験したい。そんな夢があります。

[DIPLOMA課程卒] 中村いづる
東京日本語学校/日本
時事日本語学院(韓国・ソウル)、東京ATI日本語学校、NIC(Nihongo Instructor Club)(日本・東京)等に勤務


森 和代先生 Institute Bahasa Teikyo/マレーシア 

研究所のDiploma 課程を修了してから、東南アジアの日本語予備教育機関や中等教育機関、ロシアの国立大学で日本語を教えてきました。様々な国の教育機関で教える機会を頂けたことに感謝しています。教える対象や機関が変われば、教え方や指導法も柔軟に変えていく必要があり、教師も日々学び、成長していかなければならないと思っています。
研究所を卒業後、実際に教壇に立つときは不安な気持もありましたが、研究所の充実した教育実習のおかげで、自信を持って教壇に立つことができました。又、コース内で学んだ日本語学や日本語教授法に関する理論は、今の自分を支える糧になっています。
教師は実践を積むことも大事ですが、理論を学ぶことも欠かせません。研究所は両方を学べる環境が整っていると思います。在学生の皆さん、卒業後は自分の足で歩んでいくことになります。素晴らしい先生方が指導して下さる今の機会を充分に活かして、様々なことを吸収していってください。

[DIPLOMA課程卒] 森和代
Institute Bahasa Teikyo、Sekolah Datuk Abdul Razak/マレーシア
タタール国立人文教育大学/ロシア、他


上原 千明 先生 香港大学専業進修学院/香港  

私は現在、香港大学専業進修学院(HKU SPACE)にて日本語教師をしており、現在は一般の成人コースと短大生コースを受け持っています。香港はアジアの「人種の坩堝」といっても過言ではないほど、様々な人種、国籍の人が住んでいます。旅行者も多く、町の至るところで様々な言語が飛び交っていますが、そのような影響からか、香港の人たちはかなり言語学習に対して熱心です。HKU SPACEの日本語コースにはアフターワークに外国語を勉強する社会人がたくさんいます。アニメや漫画、ドラマの影響で始める人や趣味で始める人が圧倒的に多いので、途中で諦める人も少なくはありません。学生のモチベーションを維持し、彼らを引っ張っていくのが私たち教師の役目ですが、そのためには学生とよい関係を築いていくことも大切です。IIELでは日本語教育のみならず、コミュニケーションについても深く追求することができ、その経験が今に非常に役立っています。IIELで学ばせていただいたことに心から感謝しております。
今までの日本語教師生活を振り返ると、道のりは決して楽なものではなく、これからも走り続けていくと思いますが、決して諦めずがんばっていくことが教師としての「糧」であると信じています。今後は研究面にも力を入れ日々精進していきたいと思っています。

[DIPLOMA課程卒] 上原千明
香港大学専業進修学院/香港

奥原 順子 先生 ビジネス日本語ソリューションズ/日本 

奥原順子.jpg現在、東京のビジネス日本語ソリューションズに所属し、企業の外国人赴任者に日本語を教えています。初級のブラジル人と香港人の方を担当させていただき、個人レッスンとグループレッスンを、先方の会社で朝の始業前に行なっています。学習者は個人の母語、文化、興味の範囲、仕事のスケジュールなど多様ですので、個々に合わせた教材、教案作りを心がけています。個人レッスンの長所は、個人のニーズに合わせられるところで、効果や反応がストレートに返ってくるところが醍醐味でもあります。特に日本のビジネスパーソン向けのレッスンにおいては、社会や周囲の状況、学習者の意欲などの変化を敏感に察知することが、面白い授業を作るヒントになると感じています。また、普段英語で仕事をしている方は、日本語を話す機会に恵まれないので、グループレッスンでは状況とタスクを与え、できるだけ学習者同士で考えながら話すことができるよう、会話を促す活動に重点を置いています。また日本の職場での円滑なコミュニケーションのために欠かせない丁寧語、敬語、謙譲語、そしてマナーは最初から身につけられるよう、場面ごとに少しずつ指導しています。IIELとグリニッジ大学で第二言語習得の理論と実践を学んだことは全ての基礎となり、教師活動を支えていると感じます。日本語教育は、私のライフワークとしてこれからも勉強し、学習者と共に成長し続けたいと思っています。

[DIPLOMA課程、MA課程卒] 奥原順子
ビジネス日本語ソリューションズ/日本

堀田 有香 先生 ウソン大学/韓国 

私は今、韓国「ウソン大学」で日本語の教師をしています。韓国では第二外国語までの教育が大変盛んで、中学校から日本語を学んできた学生もおり、多くの学生が必須科目として日本語を選択しています。将来は日本に正規留学を考えている学生もおり、日本語能力試験N2取得を目指した特別授業も行なっております。しかし、必ずしもすべての学生が学習に意欲的とは限りません。そのため少しでも学生たちが日本語に興味を持ち、意欲的になるように、日常的に「こんにちは」と廊下などですれ違う学生に日本語で声を掛けたり日々工夫を凝らして学生に接しています。その成果の現れかここ数ヶ月の間で日本語での挨拶が定着してきたように思われます。IIELではコミュニケーション原論における活動、教育実習、研究論文執筆と日本語教育に必要なさまざまなことを学ばさせていただきました。この経験が無ければ、私は今、韓国の大学で日本語を指導するという職に就くことはできなかったと思います。IIELでの全ての経験が私の力となり今後も支え続けてくれることと思います。

[DIPLO-MA課程卒] 堀田有香
ウソン大学/韓国


國保 妙子 先生 申豊国際学院/日本 

現在、東京の日本語学校で教えています。もう5年目になりました。私の勤務する学校ではほとんどの学生が日本の大学、大学院などへの進学を目指しています。私の担当しているクラスは在籍2年目のクラスなので、6月からは留学試験、各学校の入試と、すっかり受験モードに入ります。授業も試験対策などが増え、学生の興味も進学に移っていきます。そんな中でも、日本語自体が上達するように、語彙を増やし、文法を定着させる工夫をしています。IIELの実習で一から授業を考えていたので、教材が決まっていてもいろいろな方向に広げるアイディアが浮かびやすいと思います。勉強に励みながら、日本で生活することにも頑張っている学生たちをみると、IIELでのロンドンの生活を思い出します。食べ物も習慣も違う国で、不安があっても友達同士支えあったり、学校に助けてもらったりしながら、前向きに楽しんでいたことを。実習のときとは、その国の人か、外国人かという立場は逆になりましたが、学生の気持ちに寄り添えることは自分の教師としての長所となっている気がします。今、学校に在籍している学生は、地震があっても日本で勉強しようとしている人ばかりです。日本語の上達はもちろん、精神的でもよりよいサポートをしていきたいと思います。

[DIPLOMA課程卒] 國保妙子
申豊国際学院/日本


藤波 大吾 先生 たけし日本語学校/ベナン共和国  

授業風景①.jpg私は今、西アフリカのベナン共和国にある、たけし日本語学校で日本語を教えています。2009年にこの国に来てから丸2年、この国で日本語教育に携わり、週17時間の授業をしてきました。今月(2011年6月)末で契約が終了し、帰国予定です。2年間日本語を教えてきていちばん実感したことは、文法分析の大切さです。どれだけ突き詰めて文法分析をしたかで、授業の内容は全く違うものになってしまいます。それから、いい授業をつくるための努力には終わりはないということも改めて実感しました。授業後に反省点や改善点が見つからない授業はありません。授業以外のことで言えば、文化や言語が異なる人たちに教えたり、一緒に仕事をしたりするというのがどういうことなのか、少しわかりました。楽しいことばかりではありませんでしたが、異なる人を受け入れる度量と多様性のようなものが大切なのだということがわかりました。今後は、日本で日本語教師を続けて行きたいと思っています。アフリカの志を持った人たちを日本へ研修生として呼び、研修生としてアフリカ人と日本人がお互いに学び合う仕組みを日本の地方から作っていけないかと考えています。国際交流から一歩進んだ国際理解を東京のような大都市ばかりではなく、地方にも根づかせることができたらと考えています。

[DIPLO-MA課程卒] 藤波大吾
たけし日本語学校/ベナン共和国

川口 久美子 先生 Natsuko Japanese Academy/オーストラリア  

特定非営利活動法人日本語ぐるりっとは、外国から日本にきた子どもたちに一日でも早く学校生活や教科学習に馴染んでもらえるよう日本語学習の支援をしています。私はそこで約二年半日本語を教えました。生徒たちが日本で生活する理由は様々で、ほとんどの場合が自らの意思ではないため、日本語に対する心的障壁が高い生徒が多いのです。そんな生徒達が、楽しくかつ確実に学習ができるよう授業内容や教材の工夫をしていました。生徒や教える場面状況に適した教材をオーダーメイドで手作りすることができる、その基礎力こそIIELで培うことができた大きなものの一つです。最初は俯きがちだった生徒が、日本語の学習が進んでいくにつれ、お友達や先生とコミュニケーションがとれるようになり、少しずつ表情が明るくなっていくのです。そんな表情を見る瞬間が一番好きでした。現在私は二年の予定でシドニーに滞在しており、日本語塾で講師をすることになりました。日本のセンター試験に当たるHSCという試験の科目の一つである日本語を教えます。今までとは学習者もニーズも違いますが、日本語教師としての幅を広げるためにも、IIEL時代の初心を忘れず一生懸命取り組んでいきたいと思います。IIEL在学中の皆さん、今の苦労の一つ一つが将来日本語教師として活躍する上での糧となる日が必ずきますよ!

[DIPLOMA課程卒] 川口久美子
Natsuko Japanese Academy/オーストラリア
元特定非営利活動法人日本語ぐるりっと勤務/日本


鈴木 曜子 先生 JCLI日本語学校/日本 

IIELを卒業し、もうすぐで一年半が過ぎようとしています。今は東京の日本語学校で毎日留学生たちと過ごしています。思えば、この仕事を始めてから悩みは変わっていないのかもしれません。周囲との関わりの中で、何を信じ何を一番に授業を行っていくべきなのか、理想と現実との大きすぎる差に自分の力不足を感じる毎日です。しかし、それと同じくらいの楽しさや嬉しさが私を支えてくれています。学生からの言葉には本当に励まされるものです。その中の一つ、ある学生からの手紙に「“生きた日本語”を教えてくれてありがとうございました」という言葉がありました。その手紙で改めてIIELでも教えていただいたあることに気付かされました。それは、授業とは正解か不正解かではなく、ひとりひとりの学生とひとつひとつの言語に誠実に向き合い、そしてその周りにある絶えず動き変化しているものに敏感であり続けることが一番大切なのではないかという事でした。これからもIIELで教えていただいた大切な基盤と誇りを忘れず、少しずつでも進歩し続けていられる日本語教師でありたいと思っています。IIELという素晴らしい環境で学ばせていただき、こうして日本語教師という仕事を続けられている私はとても幸せです。

[DIPLOMA課程卒] 鈴木曜子
JCLI日本語学校/日本

堀 咲子 先生 M.K.アモーソフ記念北東連邦大学東洋言語学部日本語科/ロシア 

o0800060010899026882[1].jpg日本語教師の役目とは何か。それは、もちろん学習者一人一人のニーズによっても違ってくるわけですが、まず、日本で教えるのか、海外で教えるのかで、かなり異なってくると思います。また、海外でも、在留邦人の多いロンドンや上海のような大都市で教えるのか、あるいは日本人が一人もいない、かつ日系企業もない地で教えるのかでも、ずいぶん違ってくることでしょう。2001年の夏、IIELで日本語教育と出会ってから、この9年間は一年毎に拠点地を転々とし、それぞれの地で、学生をはじめ、多くの現地教師や日本人教師との出会いがありました。日本語教師といっても、その形は多様であり、役目も様々です。また、所変われば人も変わり、常識も変わるのだということも、この9年で強く感じました。現在は、極東ロシアで日本語教授にあたっています。ここもまた、私にとっては新鮮で新しい日本語教育の場ですが、どこでも共通で変わらないのは、学生の笑顔です。学生の笑顔が私の生き甲斐です。世界の色々な国で仕事をして、現地の人と関わってみたいという思いから日本語教師の道を選んだ私ですが、今後も体力が続く限り、新しい世界に飛び込んでいきたいと思います。

[CERTIFICATE課程 夏期集中コース、DIPLOMA課程卒] 堀咲子
M.K.アモーソフ記念北東連邦大学東洋言語学部日本語科/ロシア


ゼラー(千田)博子 先生 Defense Language Institute Assistant Professor/アメリカ

早いものでIIELを卒業してもう7年がたちました。卒業後は東京の日本語学校や企業で日本語講師として働いていましたが、現在はアメリカで日本語を教えています。こちらではアリゾナ大学大学院在学中から、Pima Community Collegeで日本語のTAを始め、学位取得後は同じ短大で非常勤講師として働きました。日本人の少ない土地でありながら、日本語クラスは人気があり熱意ある学生たちが集まっていました。私は、人数が多くとも学生達一人ひとりの個性を尊重し、彼らによく目を向ける事、また、ただ学問として教師が一方的に言語を教え込もうとするのではなく、皆が共に学びあい、教えあうアカデミックなコミュニティを築く事をいつも心がけています。そんな時いつも思い出すのが、IIELのコミュニケーション原論の授業です。言語学や教授法などを学ぶことはもちろん大切なのですが、この授業で私は人と人との繋がりを大切にすることがいかに語学教育において重要かを学び、その後の教師としての姿勢が大きく変わりました。現在はカリフォルニア州のDefense Language InstituteでAssistant Professorに着任したばかりですが、どこで教えていても、IIELで学んだことを忘れず努力を続けていこうと思っています。

[DIPLOMA課程卒] ゼラー(千田)博子
Defense Language Institute Assistant Professor/アメリカ

保田 レンバーグ史 恵 先生 南京外国語学校/中国

南京外国語学校は、中国にある中高一貫の公立校で、外国語に重点を置いた進学校です。日本語科の学生は、日本語ゼロ初級で中学に入学し、高校を卒業する時点では、半数以上の学生が日本語能力試験1級に合格する程度のレベルになります。卒業後は、中国の大学でさらに日本語を勉強する学生や日本に留学する学生が多いです。私は、そこで3年半日本語を教えました。中国の学校は試験や宿題が多く、学生は本当に忙しいのですが、その中で、まずは日本や日本語に興味を持ってもらい、日本を身近に感じてもらうのが外国人教師としての私の大切な役割だったと思います。授業は、ゼロ初級から上級までの6クラス全て担当だったので、毎日授業の準備に追われましたが、IIELで学んだ、徹底した授業準備とコミュニケーションの大切さを心に、楽しい毎日を送ることができました。学校によって違うと思いますが、実際に日本語を教える時は、様々な仕事に追われ、なかなかゆっくりと自分の授業を振り返る余裕がないことが多いと思います。在学中の皆さんには、IIELでの、仲間との切磋琢磨できる時間をぜひ大切にしてほしいと思います。これからも私なりに学習者のことを思う教師であり続けたいと思います。

[DIPLOMA課程卒] 保田レンバーグ史恵
南京外国語学校/中国

宇野 仁美 先生 Our Lady’s Convent High School/イギリス

Our Lady’s Convent High SchoolでBeginner、 GCSE、ASのクラスを担当しています。IIELの先輩の後任として、クラスを担当することになり、前の先生と比べられたらどうしようかと、最初はとても不安でした。けれども、IIELで学んだことを基に、自分で工夫をしながら授業を組み立てたことで、生徒から、「先生の授業は分かりやすい」という反応を得ることができました。最近の授業では、生徒のアニメ好きを活かし、アニメのキャラクターの容姿、性格などを説明してもらい、他の生徒がそのキャラクターを当てるというゲームを行いました。興味のあることを授業に取り入れると、積極的に発話をしてくれます。また、宿題もしっかりとやってきてくれます。近頃では、生徒からの授業への要望も多くなってきました。その要望に臨機応変に応えられるのも、IIELの教育実習で様々な経験ができたからだと思っています。これからも、生徒と共に学びながら、より良い授業とは何かを追求していきたいと思います。在学生の皆さんも、IIELでの授業、教育実習、人との出会いを大切にして下さい。全てが今後の自分への自信に繋がることと思います。

[DIPLOMA課程卒] 宇野仁美
Our Lady’s Convent High School/イギリス
英国国際教育研究所・子どもの未来研究室「母国語教室」/イギリス



冨永 博樹 先生 Camarines sur Japanese Language and Culture Centre/フィリピン

今年4月下旬よりフィリピン共和国カマリネス・スル州政府のプロジェクトであるCAMARINES SUR JAPANESE LANGUAGE AND CULTURE CENTER で日本語を教えています。これまで3年半、漢字圏である中華人民共和国の4つの高等学校で日本語を教えていましたので、今回が初の非漢字圏での日本語教育ということになります。現在は全くの初心者からスタートする4級クラスと日本語能力試験合格を目指す2級クラスを担当しています。学習者は高校生から社会人まで、目的や目指すものも様々です。学校があるルソン島南部はビコールBicolとも呼ばれ、独自の文化圏を形成し、人々はビコール語、フィリピンの公用語であるフィリピノ語、そして共通語である英語を使用しています。気候は年間を通して気温が高く、25~35度の真夏日がずっと続きます。ほとんどの人が草履やサンダル履きです。フィリピンはまだまだこれからの国。ですから私の仕事は学習者と彼らの未来をつなぐこと。「君たちの未来は明るい。可能性は無限に広がっている」、私は授業を通じて彼らにそのことを感じてほしいです。

[DIPLOMA課程卒] 冨永博樹
CAMARINES SUR JAPANESE LANGUAGE AND CULTURE CENTER/フィリピン

Yuko Tochii 先生 London South Bank University/イギリス

 私は今、LondonにあるSouth Bank Universityで日本語を教えています。
 生徒は主にこの大学の学生ですが、外部からもこのコースをとることができるので、年齢に幅があります。生徒が日本語を学んでいる理由は、漫画や映画から触発されてという人もいれば、他の文化的なものに魅かれてという人もいます。また、全然違う国の言葉を学んでみたかったからという人もいて、人それぞれです。
 レッスンプランは、基本的に教師である私に任されています。自分で何をするかを決められるという責任とともに、自分なりにできるという解放感と喜びも感じています。そこで、レッスンをどう組み立てるか、どんなアクティビティーを入れていくか、などを考える上で、今思うことは、IIELで学んだこと、特に、教育実習で大変ながらもたくさんのことを得たことがこういう形で生かされているな、ということです。
 生徒からの反応や、フィードバックが、今の私の最大のやる気のもとです!
時々、生徒が話してくれる予想もしないような面白い発見に、クラスみんなで大笑いするのも私の大好きな瞬間です。
 言葉の表現は、その国の文化的要素と大きく関わっています。ですから、日本語という言語の習得だけにとどまらず、文化的な背景にも折々触れ、生きた、そしてコミュニカティブな日本語を生徒に習得してもらいたいと思っています。また、生徒の興味、やる気を引き出し、生徒の状況に応じた臨機応変な授業を私自身楽しみながらできればと思っています。

[DIPLOMA課程卒] Yuko Tochii
London South Bank University/イギリス

藤波 大吾 先生 たけし日本語学校/ベナン共和国

 西アフリカのベナン共和国にある、「たけし日本語学校」で日本語を教えます。学習者は主に大学生や社会人などの大人が中心で、現在120名程の学習者が学校に在籍しています。学習者が日本語を学ぶ目的は様々ですが、日本に留学して、農業や工業、薬学を勉強したいという人もたくさんいるようです。
 ベナンにおける日本語学校は、「外国語を学ぶ学校」というよりは、「教育の場」という方が正しいかもしれません。ベナンでは、学校の数も、学校に通える人も数もとても少ないというのが現状です。人々は「学びたい」という意識を常に持って生活しています。そんな環境の中で、自分が日本語教師として何ができるか、ということを常に考えながら、1年間を過ごしたいと思っています。今目標としていることは、ただ言葉を教えるだけではなく、日本や日本人について教えたいということです。日本人はどういう考え方を持っていて、どういう生活をしているのか。なぜ、この場面でこの表現が使われるのか、など、表面的な文化だけではなく、言語分析に基づいた授業を通して、日本についてもう一段階深いところまで知ってもらいたいと考えています。
 アフリカという未知の領域に足を踏み入れるにあたり、人々の母語に対する意識や日本語という言語の位置づけ、第二言語の習得方法など、とにかく興味は尽きませんが、欲張らず、でも最大限の努力を惜しまず、頑張りたいと思います。

[DIPLO-MA課程卒] 藤波大吾
たけし日本語学校/ベナン共和国



森田 清美 先生 St. Andrews International School Bangkok/タイ

 タイのバンコクにあるインターナショナルスクールSt. Andrews International School Bangkokに日本語教師として赴任することになりました。
 この学校では母国語として、及び外国語として日本語を教える機会が今までありませんでしたが、通学している子どもたちのご両親の強い希望により、今年より日本語クラスを新設することになりました。幸運なことに、私はこの学校における日本語教育の最初の1ページを綴り始めるという貴重な役割を頂きました。
今回、この仕事に携わる素晴らしい機会に巡り合えたのは、IIELで日本語教師の勉強をする傍ら、毎日続けてまいりました地元の幼稚園でのボランティア活動を通じて築き上げることができました「人とのコミュニケーションの絆」、その絆から生まれた「人脈」であると信じております。
 現在、日本語に関わる様々な事柄を少しずつ立ち上げていくという大きな責任と課題を抱えている状況にありますが、今まで培った経験、及び「人との繋がる力」を大切にしながら、この学校の歴史のページを綴り続けていきたいと願っております。

[DIPLOMA課程卒] 森田清美
St. Andrews International School Bangkok/タイ



奥原 順子 先生 St.Vincent College/イギリス

 9月から英国GosportのSt.Vincent College でGCSE Japanese を教えています。現在16人の生徒が週5時間、来年6月に受ける試験を目標にがんばっています。6th Formの16~17歳の生徒がほとんどですが、Adult Educationとして来ている方も一緒に楽しく学んでいます。 Community Collegeののんびりした雰囲気の中、日本へ行きたい、漫画が大好きなどの思いからスタートした生徒たちも、そろそろ日本語の仕組みが分かり、一段ギヤも上がったようです。IIEL、グリニッジ大学で学んだ第二言語習得の理論を応用することを念頭に、過去のテストに基づいた授業計画や教材の研究、日本語教育関係者のネットワークの大切さも感じています。生徒たちが教師の私を通して、生きた日本語や日本文化を知り、理解していくことで、将来経験する異文化理解を助ける役目が果たせたらと思います。一人一人の日本文化や習慣への興味、学習方法の違いを大切に見守りながら、ここで学んだ日本語が少しでも生徒たちの心を豊かにするものとなってくれることを願っています。

[DIPLOMA課程、MA課程卒] 奥原順子
St.Vincent College/イギリス

金坂 泉 先生 早稲田日本留学専門語学院/韓国

kanesaka-sensei.jpg 私は昨年末から一年間、韓国にある早稲田日本留学専門語学院にて日本語を教えました。日本の大学を目指す高校生対象に行われる留学試験の為のクラスでした。1コマ50分という時間の中で学生達と様々なやりとりを行っていく事は興味深く、とても責任の重いものでした。
 研究所で、学外教育実習の直前であった私たちに図師照幸先生がおっしゃって下さった「子供たちの期待を裏切ってがっかりさせるようなことは絶対にしてはいけない」というお言葉。期待に応える為の努力を惜しまない精神を教えて下さいました。また学内教育実習では、授業中に学習者の視線を見逃してしまったことがありました。「助けを求めているのにそのサインを見落としてはいけない」という担当の先生のご指摘が韓国でも生き続けていたように思います。
 多感な高校生たちの反応の中に学外教育実習での子供たちの反応と共通している部分を見つけたり、その表情のメッセージにも気づきました。基礎的な教授法はもちろん、学習者の喜びや悔しさなどを理解して一緒に授業を作っていく事のできる総合的な配慮など、研究所で学んだ多くの事がこれからも現場や準備段階で何らかのヒントを与えてくれ、前進させてくれる源であり続けると思っています。

[DIPLOMA課程卒] 金坂泉
早稲田日本留学専門語学院/韓国

江原 明日香 先生 広州櫻日本語学校/中国

ebara-sensei.jpg 私は、中国は広州櫻日本語学校というところで、教師生活を始める幸運を得られました。現在は一年制コース(初級~日本語能力試験2級合格目標)の専任教師として月曜から金曜日までの一日5コマを担当させていただいております。私は、恥ずかしながら中国語は全然わかりません。
 しかし、中国語ができないから教えられないと思ったことは一度もありません。IIELで学んだとおり「絵教材」や「レアリア(実物)」をうまく使って授業を進めていくようにしております。学習者も「今日は何が出てくるのか?」とても楽しみにしてくれています。
 まだ教師歴の浅い私ですがIIELでの経験が、どれだけ私に勇気を与えてくれているのかわかりません。IIELでは、体調不良で何度も帰国を考えた私でしたが、先生方をはじめクラスメートの皆さんのお力を借り、何とか卒業できた私がいまや「先生」と呼ばれる側の立場になったわけですが、いまでも、IIELの先生方の「謙虚さ」「勤勉さ」「やさしさ」をお手本に少しでも前進できるようにがんばっていきたいと思っております。

[DIPLOMA課程卒] 江原明日香
広州櫻日本語学校/中国

髙尾 まり子 先生 立命館アジア太平洋大学/日本

 私は現在、温泉地として有名な大分県別府市の立命館アジア太平洋大学(APU)で日本語を教えています。APUには世界約80カ国から2,300名ほどの留学生がいます。これらの学生は国際学生と呼ばれ、専門の授業は英語で受講しています。それと並行して、将来日本語で専門の授業が受けられるレベルを目指し、日本語を学習します。
 私は日本語基礎コースを担当しました。このコースは、4ヶ月間で集中的に基礎的な日本語を学びます。ひらがな・カタカナの確認から始まり、コース修了時にはひととおりの初級文法と漢字約700字の学習を終え、日本語能力試験3級と同等レベルの学内試験を受けます。かなりハードなコースのため、1日に学ぶ語彙や文法、漢字は相当なものになりますし、毎日多くの宿題をこなさなければなりませんが、学生たちはまじめに学習に取り組みます。
 基礎コースの学生は日本に来たばかりの学生がほとんどで、ことばだけでなく日本の文化や習慣にも高い関心をしめします。通常の授業に加え、別府市民や英語を学ぶ日本人学生との交流も定期的におこなわれ、学生が実際に日本語を使ってコミュニケーションができる場ももうけられています。このような環境の中で、役立つ日本語を楽しく、そしてわかりやすく学んでもらえるよう試行錯誤を繰り返しながらも充実した日々を送っています。

[DIPLOMA課程卒] 髙尾まり子
立命館アジア太平洋大学 日本語非常勤講師/日本

大江 望 先生 Suphanburi Sa-nguan Ying School/タイ

ooe-sensei.jpg 現在、バンコクから車で約1時間、タイの中北部に位置するスパンブリという県のサグアンジン学校で、日本語教師をしています。
サグアンジン学校は、中高一貫の学校で、全校生徒は3,000人、教師は150人という、とても大きな学校です。私の学校では、高校生になると、日本語・中国語・英語・数学などから選択で、どの教科を学ぶか選ぶことができます。私が日本語を教えているのは、日本語を選択した高校1年生から3年生までの128人で、その各学年に、週に5コマ日本語を教えています。
 ここでの生活、タイの子どもたちに、日本語を教えることは、いろいろ苦労はありますが、やはり楽しいです。相手が子どもなので、授業が面白ければ、素直に喜んでくれ、逆に面白くなければ、全く話を聞かないという、非常にストレートな反応がいつも返ってきますが、それも高校で教える醍醐味かなとも思います。しかし、毎回の授業は、本当に試行錯誤の連続です。ああでもない、こうでもないと、一人深夜、日本語について考えています。でも、授業の準備が大変でも、授業の中で子どもが楽しんでくれているのを見ると、「ああ、頑張って準備してよかったな」と思います。今は、子供たちの笑顔に助けてもらっているという感じです。
 タイで日本語を教えて、一番驚いたことは、子どもたちが日本のことを、とてもよく知っているということです。芸能人のこともそうですし、日本のアニメ(一休さん・ウルトラマン・ドラえもん)、日本料理など、私以上に知っている時があります。日本では、タイの情報はあまり入ってきませんが、タイでは日本が溢れているということに、とても不思議な感覚を覚えました。日本というものは、日本国内だけではなく、世界のほかの国の中にも、存在しているのだなと感じました。
 タイで日本語を教えて、早4ヶ月ですが、生活の方は、大分落ち着いてきました。最初のころは、アパートの部屋に毎日出る“やもり”に、叫び声を上げたり、水しか出ないシャワーに文句を言ったりなどしていましたが、今はもう何も感じなくなりました。私も少し強くなったかなと思います。後は、毎回の授業をどんな風によくしていくか。これは、もう経験するしかないですね。考えて、準備して、実行して、反省する。英国国際教育研究所でのコミュニケーション原論の授業の続きをタイで行っているように思います。

[DIPLOMA課程卒] 大江望
Suphanburi Sa-nguan Ying School/タイ

戸田 恵都子 先生 セイコー学院/日本

 私はDiploma課程を卒業し、神戸にある就学生のための日本語学校で非常勤として働いています。学生は全員20歳前後の中国人です。
 学生が日本で大学や専門学校に行くという目標があるため、授業は「話す」ことを中心としたものではなく、主に文法中心で、日本語能力検定や留学生試験対策などもしています。初めは違和感がありましたが、「授業」の根本は同じなのだということを最近感じてきました。それは「教えるという気持ち」です。実習後もある先生が講評でよくおっしゃっていました。「今の授業は上手ではないけど、教えようという姿勢が感じられたから合格点をあげます」と。上級のクラスで語彙や文法を教える時、学生にわかるような例や簡単な語彙を使うのですが、なかなか私の言いたいことが伝わらないことがあります。でも必死になって話していると、そんな私の気持ちが伝わるのか学生もなんとか理解しようとしてくれます。まだまだ未熟な教師なので毎日が勉強です。

[DIPLOMA課程卒] 戸田恵都子
セイコー学院/日本

鵜池 香菜子 先生 浙江大学城市学院(大学)/中国

uike_sensei.jpg 英国国際教育研究所DIPLOMA課程を卒業し、アシスタント・コーディネーターを経て、2006年2月から中国浙江省杭州市にある浙江大学城市学院という大学で日本語教師をしています。現在、週7コマ14時間で日本語学部1年生、2年生の会話、作文、コンピューター学部3年生の会話を担当しています。また4年生の卒業論文指導もしています。プライベートでも日系企業のビジネスマンに教える機会を頂きました。中国での生活は初めてですが、周りの先生や学生のお陰で毎日楽しく、充実した日々を送っています。
 大学では日本語学部以外でも日本語に興味をもっている学生が多く、会話のクラスは聴講生がたくさんいます。1クラス30人~35人程度ですがみんなとても元気で明るく素直な学生ばかりなので、いつも学生からパワーをもらっています。授業は、教科書がベースですが教師に任されているので、教材やアクティビティなど毎回工夫することができます。その中で研究所で学んだ授業構成、自分で教材や活動を考えるという経験がとても役に立っています。まだまだ日本語教師として試行錯誤の日々ですが、学生とのコミュニケーションを大切にし、常に学生の要求に応えられるような授業を心がけています。
 研究所では、授業についてだけでなく日本語教師としてのあり方も学びました。教えるだけでなく、自分自身も成長していけるような日本語教師かつ研究者を目指して、常に笑顔で元気な日本語教師でいたいと思っています。

[DIPLOMA課程卒] 鵜池香菜子
浙江大学城市学院(大学)/中国

畠中 佳奈子 先生 Community College of Southern Nevada/アメリカ

 私は現在、ラスベガスの三ヶ所の学校(Community College of Southern Nevada、yesjapan.com、ラスベガス学園)で、日本語教師として働いています。英国国際教育研究所では本当に多くのことを学びました。中でも、生徒にとって分かりやすく、実生活で使えるような授業内容にし、絵教材をふんだんに使うよう指導していただいたことが今、とても役に立っています。また、英国に一年間住み、英語のクラスを取ったことで、教師に必要な英語力も身についたように思えます。私はコミュニティー・カレッジという短期大学で、初級レベルのクラスを担当しています。生徒はアメリカ人だけではなく、韓国人、中国人、そしてフィリピン人といった留学生もいます。このクラスでは教科書に基づいて、基本的な文法力を身につけることに重点が置かれており、授業中の説明は全て英語で行わなければなりません。また、この大学には、働きながら大学に通う生徒が多いため、欠席した場合のフォローアップも、私たちの大切な仕事の一つになっています。二つ目はインターネットで日本語を教える会社です。ここでは、会員である生徒から寄せられた日本語に関する質問にウェッブサイト上で答えたり、教科書やテスト作りをしたりしています。また、ウェッブサイトを見るだけでは話す機会がないことを考え、一年ほど前から、コンピューター画面とマイクを使って「インターネット・レッスン」を始めました。生徒と顔を合わせることもなく、画面とお互いの声だけでレッスンをするという状況下で、教材・教案作りをするのは、最初とても大変でした。しかし、絵教材をふんだんに使うことで、その悩みからも解消され、英語だけに頼らないレッスンを作ることができました。
三つ目は、ラスベガスに住む日本人の子供たちのための日本語補習校です。ここ二、三年の間で、日本語を学びたいアメリカ人の子供たちが増えたのですが、この学校では直説法をとっているため、日本語が全く分からない生徒にも、日本語だけで教えなければなりません。よって、授業中は絵教材をふんだんに使い、必要な子供たちには、その日習った文法を英語で説明したプリントを渡しています。ここでは、子供達が退屈せずに楽しめるような授業内容にすることも、教師の課題になっています。学校にはそれぞれのスタイルや教授法があるので、教師にはアイデアと適応性が求められます。これから日本語教師を目指される皆さん、英国国際教育研究所で知識と経験を身につけられ、それを実際の教壇で活かせられるよう、頑張って下さい。心から応援しています。

[DIPLOMA課程卒] 畠中佳奈子
Community College of Southern Nevada/アメリカ
yesjapan.com/アメリカ
ラスベガス学園/アメリカ

冨永 博樹 先生 成都外国語学校/中国

 私は中国・四川省の成都外国語学校で日本語コースを担当しています。名前は民間の語学学校みたいですが、語学に重点を置いた中高一貫教育の省の重点校です。日本語コースは立ち上げてまだ3年目、来年の夏に初めて(日本語コースの)卒業生が出ます。その後彼らは京都にある日本語学校でさらに一年半みっちり勉強し、最終的には日本の国公立大学を目指します。「しっかりした組織で働きたい」「高いレベルで日本語を教えたい」という希望通りの職場が見つかったと思います。
 現在高校2年生、3年生のクラスを担当していますが、来年からコースが拡大する予定です。そのため授業以外にもカリキュラム作成、教材選択、及び中国人日本語教師の指導等でとても忙しくしていますが、IIELのDIPLOMA課程で「自分で調べ、自分で考える」力を養うことができたため、このような大きい、そして責任ある仕事にも毎日充実した気持ちで取り組むことができます。
 今はまだ日本語教師として歩き出したばかりですが、IIELで学んだ様々なことを基本にさらに学ぶ気持ちがあれば、きっといい未来が待っていると信じることができます。

[DIPLOMA課程卒] 冨永博樹
成都外国語学校/中国・四川省

堀 咲子 先生 湖南大学外国語学院日本語学部/中国

 Diploma課程を修了し、3日後にロンドンから中国の上海へ発ちました。
 1年目は、午前中に大学で中国語を学びながら、午後と週末は日本語学校で専任講師として週12コマ24時間の授業を担当するというハードな1年でした。睡眠時間も十分に取れない日々が続きましたが、研究所で養った根性と、研究所で身に付けた決して諦めない前向きな姿勢のお陰で、やり遂げられた1年だと思います。
 2年目は、毛沢東の出身地である湖南省の湖南大学で専任講師を務めていました。私の担当は2年生と3年生の会話の授業で、1クラス25~30人でしたが、みんな真面目で明るくて積極的なので授業がやりやすく、とても楽しかったです。同僚の先生の推薦で、後期からは市内の短期大学で非常勤講師も務めることになりました。こちらは1クラス57人と多く、まだ20歳前後の学生から社会人入試で入学した学生まで、年齢に幅がありました。毎日朝から夜まで走り回っていましたが、毎日とても気持ちの良い疲れを感じて、本当に充実した1年を送ることができました。
 日本語教師の需要が供給を上回っているここ中国では、日本人教師は非常に重宝され、同僚からも学習者からも大切にされ、また敬われています。学習者はとても嬉しそうに期待して私が教室に来るのを待っています。不完全燃焼で後味の悪い思いをするか、とことんやり切って達成感を得るかは自分次第です。
 研究所は、どんなことも中途半端にせず徹底的にやり切ることの大切さ、そしてそこから得る達成感を学べる最高の場所です。これから研究所へいらっしゃる方々、是非、クラスメートと共に達成感を味わって卒業して下さい。

[CERTIFICATE課程 夏期集中コース/DIPLOMA課程卒] 堀咲子
湖南大学外国語学院日本語学部/中国
上海静安信邦専修学校・静安本校
長沙明照日本語専修学院
※中国の「学院」は、日本の短期大学に相等します。

野田 裕美 先生 別府大学/日本

noda-sensei.jpg 今年7月にPostgraduate Diploma課程を修了し、現在は大分県の別府大学文学部国文学科で非常勤講師をしています。週に5コマ担当しており、初級と中級のクラスで教えています。
 私は、学外教育実習で初めて英国で日本語を勉強する子どもたちに日本語を教えました。わずか7週間に亘っての授業でしたが、その中で子どもたちの日本語が上達していく様子を見ることができ、「私たちが教えた日本語を子どもたちが話している!!」とうれしくなったと同時に日本語教師の楽しさを感じました。
 日本語教師となった現在でも授業前は、緊張と自信のなさから逃げ出したくなることも少なくありません。しかし、私を「先生」と呼んでくれる学生がいること、そして学外教育実習でのあの気持ちが私の背中を押してくれています。
 研究所では本当にたくさんのことを学び、経験することができました。これらは個人としてそして日本語教師としての私にとって大きな財産です。これらのことを一人でもたくさんの日本語学習者に伝えていける日本語教師になりたいと思っています。

[DIPLOMA課程卒] 野田裕美
別府大学/日本

田中 美弥 先生 岩谷学園テクノビジネス専門学校/日本

 私は現在、横浜にある岩谷学園テクノビジネス専門学校 日本語科で非常勤講師として日本語を教えています。この4月からはクラス担任となり、仕事内容も日本語を教えるだけではなく、学生の進路指導や生活指導まで見ていかなければならなくなりました。大変ですが、学生の成長が以前より良くわかるようになり授業も工夫できるようになりました。
 研究所で学んだことで役にたっているのは「教案」です。現在は、ロンドンで教えていた頃の2倍ぐらいの速さで教えなければなりませんが、「この表現はどこで使うのか」を考えながら教案を作る姿勢は今もとても役に立っています。研究所時代に作った教案も役に立っています。活動などは、既成の活動集より良いのがあったりします。みんな徹夜で作った力作ですから。良いクラスメートに恵まれたことを感謝する日々です。
 授業が終わった瞬間に反省会を開きたくなるほど落ちこむ日もありますが、学生が習った文型を使って会話している姿を見ると、一気に自信回復。元気になります。
 今、つまずきながらですが私自身も少しずつ成長していることを実感しています。

[DIPLOMA 課程卒] 田中美弥
岩谷学園テクノビジネス専門学校/日本
英国国際教育研究所 母国語教室/イギリス

鳴戸 美紀子 先生 東京外語学園日本語学校/日本

 早いもので、研究所を卒業してから、1年が経とうとしています。去年の今ごろは、最後の学外教育実習の実習を終えて、かわいい学習者皆からの心あたたまる手作りカードに、言葉にできない感動を覚えた頃でした。「日本語が一番面白い!」と書いてあるそのカードは、私たち学外教育実習のメンバー皆の宝物です。
 また、実習の中で、「大きな古時計」を歌いテープに録音したのですが、帰国後、就職活動の面接の際に持って行きました。先方の先生からは、「こういうものを持参した人は初めてだよ。面白いね。」と言われました。さらに、学内教育実習の内容や、コミュニケーション原論で得たものは、ついつい熱く語ってしまい、「それだけの 経験をしている人はなかなかいない」とも言われました。その熱意が伝わってか、帰国後1ヶ月ほどで教える場を得ることができました。1クラス約20人と、理想とはかけ離れて多すぎる人数でしたが、やるしかありません。人数が多いことで、特に注意したのは、導入・練習・展開の「練習・展開」の時間を重視することでした。アイディアに詰まると、実習の皆の授業を思い出したりして、いつも研究所生活を振り返っていました。卒業後は、孤軍奮闘でくじけそうにもなりましたが、やはり、研究所での生活が支えでした。部屋で一人、導入の練習をしていると、実習で励ましあった仲間がいたことの幸せを、改めて感じたものです。
 現在は、ヨシダ日本語学院というところで、金融関係の外国人ビジネスマンにレッスンを行っています。ビジネスマンということで、日々の仕事に直結した日本語がニーズになるため、経済ニュースをテープに採り、一字一句そのままを文書に起こして教材に使っています。テープは、そのまま聴解に使います。新聞も随時教材として使用しています。研究所で培った、なんでも自分で作り出すハングリー精神が、ここで も役立っています。ただ、自分なりにこれまで突っ走ってきて、今一度もっと勉強したいことや、今後どのように日本語教師としてのキャリアを積んでいきたいのかを、落ち着いて考えたくなり、6月からしばらくお休みをいただいています。Diploma課程卒業生の杉崎さんの言葉にもありましたが、外国で日本語を教えることも興味があるので、じっくり考えてまた再始動したいと思っています。
 振り返ると、研究所で学ぶことというのは、本当に大切なことの凝縮されたものであるということです。どこに行っても応用のきく日本語教師になるための、大事な基礎固めなのです。ここで学ばれる皆様には、一日一日の貴重な時間を逃すことなく、情熱いっぱいにがんばっていただきたいと思います。また、こんなに情熱的な先生方がいらっしゃる学校も、きっと少ないのではないでしょうか。
 在学中は、気づかないかもしれませんが、いざ一人立ちして心細くなってみると、あたたかさが本当によく分かると思います。私は勝手に、イギリスと研究所が第二の故郷だと思っております。

[DIPLOMA課程卒] 鳴戸美紀子
東京外語学園日本語学校、ヨシダ日本語学院/日本

松井 孝浩 先生 シーナカリンウィロート大学/タイ

 私は今タイのバンコクにあるシーナカリンウィロート大学という所で働いています。Diploma課程を卒業して去年の5月に赴任して今2年目です。無我夢中であっという間に過ぎた1年でした。去年よりやや落ち着いて授業に臨めるようになった今年ぜひ取り組もうと思っていることがあります。それはアクション・リサーチです。
 アクション・リサーチについてなじみのない方のためにこの研究方法の定義のみを紹介します。「自分の教室内外の問題及び関心事について、教師自身が理解を深め実践を改善する為に目的で実施される、システマティックな調査研究。」つまり教師が成長するために教師自身の問題意識から行なわれる実践研究とでも言えるのでしょうか。
 日本語を教える上で完璧な授業(これ以上改善の余地がない授業)というのはありえないと思っています。教師は常により良い授業をすることを求められ、それには終わりがありません。学習者の環境やニーズによってより良い授業の形は常に変化するからです。ですから日本語教師には常に自分で考えより良い授業を目指して成長していく姿勢とそれを実行に移して行ける力が求められます。
 研究所ではこのアクション・リサーチの方法については「コミュニケーション原論」という講義で取り上げられています。このアクション・リサーチは比較的新しい研究方法ですが、教師が成長を続けて行くための具体的な研究方法としてアクション・リサーチの有効性は日本語教育だけでなくあらゆる教育現場で確認されています。実は私自身、在学中はアクション・リサーチについて漠然とした印象しか持っていませんでした。しかし現場に出ていろいろな問題に直面している今、これらの問題について考えそれを克服して行くためにはアクション・リサーチによる研究が不可欠であるということを切実に感じています。
 研究所で学んだ文法知識や実習経験が今の自分の基礎になっていることは言うまでもありませんが、今自分にとって一番助けになっているのはやはりアクション・リサーチについて学ぶことができたことでしょう。教える上で明らかになってくる問題の多くは文法書や教授法について書かれた本を参考にすることも大切ですが、やはり自身の思考錯誤の中から解決法を見つけてゆかなければなりません。
 今年は「コミュニケーション原論」で学んだアクション・リサーチを実施することによってより良い授業に少しでも近づいて行くことを目標に頑張りたいと思っています。

[DIPLOMA課程卒] 松井孝浩
シーナカリンウィロート大学/タイ

小島 紀子 先生 国立シンガポール大学/シンガポール

kojima_sensei_1.jpg「親切な不親切」
 前回のメッセージで「これから大学で教え始めます」と書いたのが、つい昨日のことのように感じるのですが、実際にはもう2年近くが過ぎてしまいました。初めは民間との違いに戸惑いながらの授業でしたが、やっと自分のペースが掴めてきました。
 大学で教え始めてまず感じたのは「教え易い!」ということ。単語は授業までにちゃんと覚えてきますし、過去の習った文型も忘れずに使ってくれるので、新規項目のみに集中して教えることができます。想像力豊かに色々な文を作ったり、会話文を読めば、感情たっぷりに、時にはアクション付で披露してくれたりもします。教師にとって、こんなに教え易い学生達はいないんじゃないか?!と感じてしまうほどです。
 今まで民間の学校でしか教えたことがなく「大学の授業はこれでいいんだろうか」と思っていた私に「親切は実は不親切な場合もあるんですよ」とアドバイスして下さった先生がいます。一昨年教え始めた最初の学期を担当してくださったコースコーディネーターの先生が授業見学に来られた後のコメントでした。
 「小島先生の授業はとても楽しくて、学生も笑顔で活気がありますね。ただちょっと親切に教えすぎるのではないですか。親切にするということはもちろんいいことですが、学生が自分で考えたり、間違いを訂正して、自ら伸びるチャンスをなくしてしまう事になりますよ」と。
 確かに私が間違いを訂正すれば、時間を無駄にしないですみますが、その時はリピートで正しい答えが言えたとしても、ちゃんと理解していなければ、問題が解決されたとは言えず、また同じ間違いをする可能性は高いですよね。
それに話し方もちょっとゆっくりめに話したり、その日の項目などを強調したりすれば、学生にとっては分かりやすいのですが、自然な日本語とは言いがたいし、聴解の練習にもなりません。
 民間ではある意味「学生=お客様」という感じで、親切にそしてあまりストレスを与えないようにという教え方できましたが、大学というアカデミックな場ではその考え方自体を変えなければいけないのだと気づいたコメントでした。
 それからはそのことを忘れないようにしつつ、かつ楽しい授業を目標に教案を考え教えてきました。学生が間違えれば、自分でそれに気づき訂正できるように、ちょっとだけヒントを与えてみたり、訂正できても、スムーズに言えないようであれば、言えるようになるまで「はい、もう一度」と繰り返させたり、話す速度は普段のスピードにしたり、タスクでも今よりもちょっと上を目指したものにしてみたり。
 それでもちゃんとついてくる学生達を見て、私は本当に彼らの伸びるチャンスを奪っていたかもしれないなと思います。「親切な不親切。不親切な親切」大学で大きなものを得ました。
 先学期、同じコーディネーターの先生がまた授業見学に来て「大学の授業らしくなりましたね。厳しくするところは厳しくして。でも面白く楽しい授業でしたよ。学生達も嬉しそうで。」というコメントを残してくださいました。
 教師になって10年目。それでもまだまだ学ばなければならないことはありそうです。
 今年は大学付属高校での仕事も始まります。日本語は新規開設なので、何もないゼロからのスタート。去年の暮れは、コースシラバス作りに始まり、教案、教材、タスク、クイズ、試験の作成に大忙しでした。でも、自分のやりたいようにコースが作れること。こんなチャンスは滅多にないのですから、頑張ろうと思っています。
 大学、民間の語学学校、そして高校と三足の草鞋になり、これからますます大変な毎日になりますが、こんなに色々な所で教える機会を得、本当に幸せに感じています。どんな学生達に出会えるのか、また自分は何を学べるのか、今からとても楽しみです。

[DIPLOMA課程卒] 小島紀子
国立シンガポール大学/シンガポール
国立シンガポール大学附属高校/シンガポール
Pyaess Japanese Language School/シンガポール
地球人ラーニングセンター/シンガポール

中川 千賀子 先生 City Lit/イギリス

nakagawa_sensei.jpg イギリスでの日本語教師歴は約10年、現在、ロンドンのCity Litという学校で日本語講師をしています。この学校はドラマ、音楽、美術、コンピューターと何でも学ぶ事が出来る成人学校ですが、特に語学の評判は良く、質の高い先生方に囲まれ、大変充実した仕事をさせて頂いています。この10年間、日本語を学びに来る生徒さんの数は圧倒的に増え、年齢層も学習理由も幅広く、日本文化に対する知識が高い方々も多くなって来て、教える側も意欲をそそられます。
 そんな中で最近感じる事は、「私は日本語自体を教えるのではなくて、日本語の学び方を教えていきたいのだな」と言う事です。日本語を教える事はできても、彼等が自主的に学ぶという意識がなくては上達は望めないのではないでしょうか。クラス外での学習の仕方、又どうやったら興味をもって勉強を続けていってもらえるかも常に研究し続けなくてはならないのが私たち=日本語教師ですし、その為にも毎日の教材や教案作りには努力を惜しまず臨まなくてはいけないと思っています。
 幸い研究所での教育実習は全てハンドメイド教室でしたから、コツコツと教案や教材を作るのは当たり前になっているので、10年経った今でも教案はノートにキッチリ書いてからでないと落ち着きません。自作教材も本箱にギッチリつまる程溜まって、毎回今日はどの教材を使おうか?どんな教材をつくろうか?と生徒さんの顔を思い出しながら準備をするのがとても楽しみになっています。
 以前ロンドン市内の日本語学校を見学した時、大多数のクラスが教科書を主とした一問一答式の授業だったのを見て大変驚いてしまいました。「私が生徒だったら通わないよな~」と正直言って思ってしまいましたが、実際未だ旧式(?)教授法で運営しているクラスは、ここロンドンでは多いのが現実の様です。でも、私たちが研究所で学んでいる教授法は生徒たちには絶大な人気で、それは毎学期行われるCourse Evaluationで生徒たち自身が評価しています。今研究所で学んでいらっしる方々が将来、各地、各国で素晴らしい教授法と共に活躍していって欲しいというのが私の希望です。

[DIPLOMA課程卒] 中川千賀子
City Lit/イギリス
Liverpool City Council Adult Education Course at Millbrook College/イギリス
Hackney College/イギリス
Queen’s Park College/イギリス

杉崎 洋 先生 Suphamburi Physical Education College/タイ

sugisaki_sensei.jpg 日本語教師をするならやはり海外で。
 こんにちは。Diploma課程を卒業した杉崎です。現在タイ国はスパンブリという所で日本語教師をしています。
 スパンブリはバンコクから110キロほど離れた田園地帯に位置しています。たまたま40通ほど送った手紙に返事をもらったので思い切って来てみました。所属しているのはスパンブリ体育大学です。ここでは宿舎を無料で提供してもらい、ホテル、トラベル科の日本語を教えています。しかしまったくのボランティアです。そこで、もう一つ更に30キロほど離れた町の高校を紹介してもらいました。
ここでは週3日、日本の学年にして中1、高1、高2の3学年に合計9時間日本語を教え、1時間日本クラブを受け持っています。生徒たちは純真でとてもかわいいです。
 最初は多少の不安がありましたが、すぐにこちらの生活にも慣れ、教えることも楽しくなってきました。決して恵まれた環境ではないですがその地に入り込んでしまえば何とかなるものです。自分の言いたいことは積極的に伝え環境を整えていけるものです。英国国際教育研究所で1年間みっちり勉強した自信があったので自分なりにやれば何とかなるんだ、という気持ちが大きな支えでした。それと一緒に学んだ同期の人たちや先輩、後輩の人たちとも何かとメールで連絡しあえたのも大きな支えとなっています。
 海外で日本語教師をするのはそれなりに大変なこともありますが、ただ日本語を教えるだけでなく、日本のこと、日本の文化を伝えることはなかなか楽しいものです。子どもたちは日本に関する情報もいろいろ持っていますし、興味も持っています。こちらもその国のことを体験を通して知ることができます。今はもっとタイのことを知りたいし、もっと日本のことを知ってもらいたいと思っています。
 日本で日本語を教えることももちろんできるでしょうが、私はもっとみんなに海外に出て日本語教師として頑張ってもらいたいと思っています。外から日本を見れば日本の良いところも悪いところも見えるかもしれませんし、その国のことやその国の人たちの考え方なども知ることが出来るからです。是非海外で幅広い視野をもった日本語教師を目指してください。

[DIPLOMA課程卒] 杉崎洋
Suphamburi Physical Education College/タイ
Banharnjamsai Wittaya School 1/タイ



 

日本語教育学研究科 CERTIFICATE課程 卒業生からのメッセージ

(新着) 徳永美和先生 幼児日本語クラス主宰、The Japanese Saturday School in London/イギリス

私がIIELの門を叩いたのは、海外で暮らす日本人家庭の子供達の未来のために、日本語教育を通して、少しでも力になれる仕事がしたいと思っていたのが一番の理由でした。卒業後、念願の幼児日本語クラスを開催し、躾や日本の行事、歌などを取り入れ、子供達が楽しみながら日本語を学べる場を作れるよう努力しています。自作の視覚教材やインターネットから探したものなど、日々教材研究も欠かせません。一昨年からは、ロンドン補習校で講師もしています。私の勤務する補習校小学科は、学年相当の国語力・母国語力を養うところで、第二言語としての日本語を教えるのとは、アプローチの仕方が違うのですが、どちらにも共通することがあります。それは、教えるということは、私たち教師が教壇に立つことを意味するのではなく、学習者の文化や興味を理解し、授業の流れを学習者主体にデザインしていくことです。教師主体の授業ほど退屈なものはない。それは幼児でも、小学生でも、成人の学習者にとっても同じです。IIELの教授法にある、導入でインパクトを与え、練習・ドリル、そして展開として学習者が指導項目を実際に使えるものにする方法ほど、シンプルで効果的なものはないでしょう。毎回の授業で、これだけは身につけてほしいポイントを絞り、結末を後ろから巻き戻して見た時のように、全ての項目が一連のストーリーのように繋がった時、そこには学習者と教師の一体感、学ぶ喜びを与えられる授業が存在するのだと思います。在学生の皆さん、実習準備で苦労することもあると思いますが、完璧な教案作りが目的ではありません。学習者に持ち帰って欲しいのは何か、というところに立ち返ることを忘れずに頑張ってください。

[CERTIFICATE課程 土曜コース卒] 徳永美和
幼児日本語クラス主宰、The Japanese Saturday School in London/イギリス 


(新着) 小野一江先生 University of Kent、United International Collage、Tomlinscote School and 6th Form College/イギリス

現在、カンタベリーにあるケント大学とロンドンの語学学校で日本語を教えています。ケント大学の1年生は完全なビギナーとして日本語の勉強を始めます。学生の多くは日本のアニメ、漫画、ゲームの大ファンであり、意欲が高くとても楽しいです。学生はイギリスだけでなくヨーロッパ各国やアジアからも来ています。みんな新しい言語を学ぶと世界が広がることをよく知っていて、私も何か外国語を勉強したい気分になります。語学学校では大学のように決まったカリキュラムはありません。IIELで学んだDirect Methodを使って アクティビティーや会話中心の授業を行います。先日、「『メリーさんのひつじ』の最後の◯◯◯◯な〜♪にあてはまる形容詞を考えてください」と問題を出したら「おいしいな〜」と歌った生徒がいてみんなで大笑いしました。IIELでの教育実習は大変でしたが、指導項目分析、教案作り、語彙と発話のコントロールなどどれも実務に欠かせないものばかりです。また、実習を共に乗り越えた同期の友人達もそれぞれロンドンで日本語教師として活躍しています。就職活動でも励まし合い、今でも情報交換やリフレッシュを共にできる貴重な仲間です。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 小野一江
University of Kent、United International Collage、Tomlinscote School and 6th Form College/イギリス

山田美香先生 横浜YMCA学院専門学校日本語学科、横浜国際教育学院/日本

10月から2つの日本語学校で、初級と中級を担当することになりました。時間配分に注意しながら教案を用意して臨んでも、状況次第で予定が狂うこともしばしばで、新米教師にとっては試練の時でもあります。中級クラスで使っているテキストでは、最後の方で使役文、尊敬語、謙譲語、と学生泣かせの項目が続くのですが、実際に文を作らせると、この3つがごちゃごちゃに…。「どうしてだめですか。」と聞かれ、思わず答えに詰まってしまいました。敬語は、日本人でも完璧に使いこなせない人が多いのですから、ましてや中級学習者にとっては第一関門なのかもしれません。「ウチ・ソト」という概念が理解できない、尊敬していない人になぜ自分を低めなければならないのか、留学生たちの葛藤はまだまだ続くようです。こんなchaoticな日々ですが、IIELで学んだ「自分で調べる、とことん調べる」習慣が今でもとても役に立っています。また、Experimental Learningでのポルトガル語での体験授業は、今でも忘れることができません。その時のもどかしさを忘れず、留学生の気持ちに寄り添える教師でありたいと思っています。正直、IIELでもっと勉強を続けたかったです。教育実習で習得した細案、Homework、教材作りのノウハウは、同僚や学習者から高い評価をいただきました。また、日本で日本語教師養成講座を修了した人が、日本語学校で大勢の外国人留学生の前に立つ自信がないと聞いたことがあります。「なるほど!」と思いました。「人種のるつぼ」と言われるロンドンで、ごく自然に多文化・多国籍に触れられる環境は、IIELで学ぶ大きな利点の一つとも言えるでしょう。在学生の皆さん、教育実習は大変な作業ですが、ここで頑張ったことが将来、日本語教師としての資質に大きく影響します。日本語教師になったつもりで、体当たりで頑張ってください!

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 山田美香
横浜YMCA学院専門学校日本語学科、横浜国際教育学院/日本

遠藤知子先生 ベルリッツランゲージスクール ドーハ校 カタール日本語教師会(JALTAQ)/カタール

一ヶ月という短期課程で、基本的な知識から実践まで細やかな指導を受けました。そのため、どんな教科書や生徒にも対応出来る自信がついたと思います。現在、日々の授業ではその経験を軸として教案(授業)を作り、応用力を養うことができていると思います。現在私は、中東のカタールという国で教鞭を取っています。同じカタールといえど学習者の人種・動機・職業・年齢層も様々ですので、毎回の授業では常に、一人ひとりに応じた柔軟な対応が求められます。毎回の準備は実習の時と同じくらい大変ですが、一回一回が自分の力になっていると信じて全力で取り組んでいます。まだまだ修行中ですが、ぶれない軸が出来たこと、またそのお陰で自信を持って教壇に立てるようになったことはIIELでの何よりの収穫です。
最後に、在学生の皆さんへ。日本語教師は実践あるのみです。それぞれ色々な動機で学ばれていることと思いますが、卒業後はぜひ実践の機会を設け、軸を強くしていくことを願っています。

[CERTIFICATE課程 春期集中コース卒] 遠藤知子
ベルリッツランゲージスクール ドーハ校、カタール日本語教師会(JALTAQ)/カタール

伊藤智代 先生 Nui Truc 日本語センター/ベトナム

現在、ベトナムのハノイにある「Nui Truc日本語センター」で日本語教師をしています。学生は、日本へ行きたい人、日本の企業で働いている人、日本の文化が好きで習っている人等、様々です。初級のひらがなから教えます。クラスは初級、中級と、N3、N2の試験対策のクラスがあります。1クラスは約30人で、私は8クラス担当しています。
教案作りは大変ですが、英国国際教育研究所でも、ゼロから教案を作ったことがありましたから、それを思い出しながら、日々試行錯誤して作っております。生身の学生相手なので、教えるクラスによっても、やり方を変えたり、また、学生の反応によって、思わぬ良い方向に授業が進んだりすることもあります。先輩の先生も言っていましたが、この仕事には終わりがなく、常に新しいことを学ぶ毎日だと、私も思います。
レベルが上がると、学生から、文法の質問もよくされます。文法分析がとても大切だと、実感します。英国国際教育研究所では、Certificateコースで基本的な事を学びましたが、実際に教えるようになって、もっとたくさん勉強しておけばよかったと思いました。今は、授業までに文法を再勉強し、教え方を熟考するのはもちろんですが、思いもよらない質問があれば、自分の宿題として持ち帰って、回答しています。
学生は熱心で、やる気があります。他に仕事をしていたり、大学での勉強もある中、一生懸命勉強して、期待に応えてくれると、とても嬉しいです。ひらがなを読むことさえできなかった学生と、日本語で話せるようになるなど、学生の成長を見られるとき、この仕事をしていて本当によかったと感じます。
今後も学生たちと日々、学びながら成長していける日本語教師でありたいと思います。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 伊藤智代
Nui Truc 日本語センター/ベトナム


植田尚子 先生 エディンバラ大学(OLL)/イギリス

仕事の傍ら、9月からエディンバラ大学が運営する成人向けのクラスで日本語を教え始めました。コースはかなり細かく分かれていて、また、きちんとしたシラバスがあるので、教案作りの際にはかなり助かっています。私が教えているクラスは、一番上のクラスですが、レベルに差があってどうやったらいいのか、苦労しています。IIELで学んだ生徒の立場にたった授業を、と考えていますが、導入がうまくいかないことがあり、期の半ばのオブザベーションでコメントをいただき、ちょっとだけコツのようなものが掴めてきたのかなという感じです。毎回、反省することしきりです。IIELで習った高低アクセントをみせながら、コーラスするのは、みんな興味があるようで、非常に役に立っています。また、分刻みでの細案作りを教えていただいたおかげで、2時間の時間を配分する際に役立っています。実習で習ったこと、ご指導いただいたことなど、今でも本当に貴重な体験として残っています。また、一緒に勉強したクラスメートにどうしたらいいかメールをするとすぐにアドバイスがもらえたりと、本当にかけがえのないものをあのコースで得たと思います。日本語を教えることを通して、つくづく人と人とのつながりの大切さを感じています。いろんなきっかけで日本語に興味を持っている受講生の方々の手助けとなり、日本語を、また日本という国をもっと好きになってもらえるような授業づくりをしていきたいと思います。在学生の皆さんも、先生方、クラスメート、生徒さんとの出会いに感謝し、自然に恵まれたキャンパスで、一回一回の授業、実習を大切にしてください。きっと素晴らしい体験になると思います。

[CERTIFICATE課程 土曜コース卒] 植田尚子
エディンバラ大学(OLL)/イギリス

山本史郎 先生 ボルドー第三大学/フランス

昨年9月よりボルドー第三大学日本学科で日本語教師として勤務しています。オーラルの授業では「みんなの日本語初級」を2年間で2冊終える形を取り、3年生では「みんなの日本語中級」を使用します。オーラルの授業は全学年、パワーポイントで作成された教材を使います。作文・文法・漢字などの授業では各教科担当教員が各自教材を準備し使用しています。試験は前・後期末に実施され、年度最後の6月には成績が基準に満たない学生のための追試もあります。1年から2年への進級率は50~60%です。今年度の新入生は日本学科と応用外国語学科両方で約270名が登録済みです。日本学科では言語だけでなく日本文化も並行して学び、修士課程在籍数も多く、博士課程の学生を含めると全部で600名ほどの大所帯となります。また、本学は8つの日本の大学と留学提携しており、学生が本学を選ぶ理由の一つにもなっています。パリの物価高、他大学での予算による人数制限などで、地方都市大学では学生数が飛躍的に増えていますが、それは日本語と中国語に限定されるようで、実際本学では2008年以降、学生数の増加が顕著に現れています。日本語教育の伝統がある本学で教師として働けることは自分にとって勉強そして経験になります。今年度は自分の言語学研究にも力を入れたいと思っています。私自身がそうであったように、研究所で学んだことが直接的あるいは間接的に大いに仕事 に役立っています。在学生のみなさんも色々な知識を吸収してください。

[CERTIFICATE課程 夏期集中コース卒] 山本史郎
ボルドー第三大学/フランス



田辺 英憲 先生 ブダペスト商科大学/ハンガリー

「夢をかたちに」
 定年退職後は日本語教師になろう、それも海外で。そう決めていた私は退職してすぐ、福島大学で日本語教師養成講座(420時間)を受講。修了してすぐ、更に上位の資格を求めて英国国際教育研究所の門を叩いたのでした。受講期間が夏の1か月間という短期集中コースですが、講座の組立てに全く無駄がなく、指導項目が見事なまでに精選されていました。図師照幸所長の経験に裏打ちされた含蓄のある講義内容、布施順子先生、松本直子先生の優しくも要点を突いたご指導は、いずれも受講生の胸に鋭い直球となって届くものでした。大学受験時にも経験しなかったほどの猛勉強を毎日重ねることができたのも、先生方の真摯な指導姿勢に心打たれてのことです。
 私はどうもせっかちな性格のようです。日本語教師の資格を取得する前に仕事先を決めていたのですから。現在教えている学校は、東欧ハンガリーのブダペスト商科大学です。ハンガリーの日本語教育は進んでいると聞いていましたので、迷わずCVを書いてトライ。Skypeによる面接を経て、講師としての赴任が決まったときは天にも昇る思いでした。
 この大学の国際経営学部東洋語科で私は現在、日本語初級(1年生)とJLPT N2/N3/N4/N5 Preparation の講座を担当しています。週8コマ(1コマ90分)です。JLPTの授業実践には図師肇先生の講義が役立っています。また、この大学の良いところは、教授、准教授のお二人が快く授業を見せてくださることです。この授業見学に加え、集中コースでの布施先生による模範授業や直子先生による実習指導等をとおして学んだことを、日々の教案に取り込むよう心掛けています。
 さて、本学で日本語を学んでいる学生数は45名ほどです。数こそ多くはありませんが、学生たちは実に優秀です。私が担当するクラスはいずれも5~6名の構成で、スムーズにコミュニケーションが図れます。日本の大学への留学経験者も数名おり、なかなかの「日本通」もいます。日々の授業では研究所で受けたマイクロ・ティーチングの講義が特に役に立っています。指導に迷ったとき思い出すのは常にこの講義です。今もあのときのハンドアウトを復習しながら教壇に立つ毎日です。
 ところで、私はハンガリー語が全く分かりません。街中では英語もあまり通じません。ですから、私の行く所々で「小さな事件」が起こります。でも今では、そのトラブルを楽しむ心の余裕さえ生まれています。言葉は違っても、皆、温かい血の通う人間であることを再認識した昨今です。
 本学部には、立命館大学、城西大学、城西国際大学からの留学生がおりますが、彼(女)たちともよく話をします。私は高校教師をしていましたので、若い人たちが大好きです。校長職も務めましたが、退職後再び「大学生」に戻り、若者たちと机を並べたことが思わぬ効果(?)を生んでいます。今もその延長線上にいるようで、実は私、40歳代に見られています(笑)。
 とにかく、毎日が新鮮です。我が母校IIELのこと、そしてお世話になった先生方とのつながりを、私は大切にしたいと思っています。JICAの広報にあった、「必要とされる、日本人でありたい。」 この言葉を胸に、私はいつも大学に向かっています。

[CERTIFICATE課程 夏期集中コース卒] 田辺英憲
ブダペスト商科大学/ハンガリー

小栗 悠子 先生 Hendon Saturday School Language/イギリス

資格取得の約半年後、研究所の紹介でHendon Saturday School Languageの日本語クラスを受け持つ機会を得、今に至ります。この学校は語学教育に力を入れ評価の高い全日制のHendon Schoolが母体となり運営されている土曜教室で、日本語の他にイタリア、ラテン、スペイン、フランス、中国語のクラスがあります。生徒はHendon School在校生に限らずあらゆる地域から現地の子どもたちが通っており、当然教師にも質の高い指導が求められています。他の教師陣は皆経験豊かなベテランばかりでその中に入っていくのは気後れするほどでした。無我夢中のまま最初のタームを終え、大きな転機となったのが9月からの新タームでのGCSE受験コースでした。イギリス生活自体が短くこの国の教育制度も分かっていない私はGCSEは2、3年経験を積んでから…と勝手に呑気に考えていたので正直大きな試練でした。ガイドを読み、過去問を何度も読み、ポイントを探り、手探りのままスタートした状態でしたが回を追うごとにコツがつかめてきてまた生徒もめきめきと実力を発揮し、科目最後の試験であったライティング終了後、「授業でやったのと似たような課題が出たので大丈夫でした!」と聞いた時にはやった!と思いました。結果、受験生全員がA*という最高スコアを獲得することができ、他の先生から「ユウコ頑張ってたものね、見てたわよ」と声かけていただいてとても嬉しかったです。
今タームからは新たにビギナークラスが始まり、他のクラスも色々な課題があるのでまだまだ試行錯誤の日々は続きそうです。恐らく教師生活をしている間は常に試行錯誤の繰り返しなんだろうな、と思います。自信がついてくるのに伴ってそれを楽しめるのではないかなと。
一人で授業の準備や勉強をしていると時々心細くなることもありますが、研究所のクラスメイトと話すことでとても励まされます。日本語教育のことはもちろん、それを超えた友人に出会えたことはとても大きな財産でした。友人との出会い、生徒との出会いを大切にこれからも私自身成長していきたいなと思います。
在校生へのメッセージですが、何はともあれ手を抜かず(!?)頑張ってください!課題や実習は本当に大変でしたが乗り越えればその分自信に繋がります!
最後になりましたが卒業してもなお、在校時と変わらぬ熱意でご指導・相談にのってくださる先生、本当にありがとうございました。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 小栗悠子
Hendon Saturday School Language/イギリス



里 真吾 先生 ともだち日本語学校/インドネシア

「恕」。「(相手の)心の如く」と書いて、「おもいやり」と読むこの漢字。スクーリングの最後に、「学習者に対する思いやりが一番大切だ」というメッセージとともに教えていただきました。授業準備の際は、「どう伝えたら学習者にとって分かりやすいか、どうしたら楽しんでもらえるか」ということに知恵を絞っています(教師としては当然なのかもしれませんが・・・)。「学校は、問題が起こるところだ」。いつだったか、所長図師先生からそう聞きました。ある職場で、一人で二人分の仕事をする時期が続いたのですが、図師先生のお言葉を思い出し、何とか乗り切れました。「ここにいるのは、信頼できる仲間です」。前後しますが、スクーリングの開講式で、図師先生が先生方をこのように表現されていました。直感的に、安心して学べる環境があると感じました。心技体で考えると、ハードなスクーリングで技術も体力もレベルアップしましたが、一番の収穫は上述のように、教師としての心構えを学べたことだと思っています。昨年、インドネシアはリアウ州のプカンバルという町で日本語学校を立ち上げました。まだできて間もない学校ですが、「恕」の心を忘れず、問題にはまっすぐ向き合い、信頼関係で結ばれたいい職場、いい学校にしていきたいと思っています。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 里真吾
ともだち日本語学校/インドネシア
ビナ・ヌサンタラ大学/インドネシア
リアウ大学(国際交流基金派遣)/インドネシア
EPAに基づくインドネシア人看護師・介護福祉士候補者に対する日本語予備教育事業 日本語講師(国際交流基金派遣)/インドネシア

朝辺 泰子 先生 広島市立宇品中学校/日本

子育てが一段落した私は、50歳で日本語教師になりたいとIIELで学ばせていただき、今までの人生とは違う刺激的な第二の道を歩むことになりました。これは偏にIIELに出会えたこと、そして先生方より細やかなご指導を頂きましたおかげと、心より感謝いたしております。現在、私は 広島市教育委員会からの派遣で公立中学校の外国人の子供に、日本語指導をさせて頂いております。ここでは、子ども達がより早く学校生活に馴染み、学業に入り込めるための日本語指導が必要とされます。中でも、学校生活の友人たちとの会話の中で飛び交う広島弁や若者言葉については生徒からの質問攻めです。また、自身であさべ日本語教室を開校し、日本語を教えています。ここでは日本語のみならず、お茶やお琴などの伝統文化を体験できる課外授業も行なっています。
昨年、私は日本語教師として、初心にもどり更なるスキルアップと刺激を求めて、もう一度IIELの教育実習Teaching Practiceに参加させて頂きました。ここでは学習者の視点から教案を考えることを徹底的に教えて頂きました。そのとき確信で理解できた喜びは、私の自信にも繋がりました。あれから1年、試行錯誤しながらも、生徒の視点で考えるよう心がけていると、生徒が上手に会話が使いこなせた時の喜びと自信が伝わってきて、私の喜びとなります。毎日新しい発見・経験ができる充実した日々を送らせて頂ける事への感謝と共に、これからも成長し続けていく自分に挑戦していきたいと思っています。有難うございました。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 朝辺泰子
広島市立宇品中学校、あさべ日本語教室/日本

細川 尚子 先生 オックスフォード大学 Oriental Institute/イギリス

昨夏Certificate課程を卒業し、現在オックスフォード大学で博士論文の研究をしながら、学生団体の主催する日本語Beginnerクラス を教えています。日本語を学びたいという学生の多さにまずはとても驚きました。日本に留学予定がある、旅行で行った日本文化のすばらしさに感動したなど、 理由は様々ですが、多くの人が自分の国の文化や言語に興味を持ってくれているということは大変嬉しいことです。私が教えているのは、今まで日本語の学習経 験のない初心者向けのクラスなのですが、できるだけ学習者の発言機会を設けるようにしています。IIELのExperimental Learningを通して、自分の全く知らなかった言語でコミュニケーションが成立した時の達成感を知ったことが役に立ち、学習者の方にもそのような気持 ちを味わってもらえるように努力しています。また多い時は20人を超える大きなクラスを教えていますが、IIELの教育実習のおかげで初回から全く緊張す ることもなく、授業後には「分かりやすい授業だった、ありがとう」と言葉をかけてもらうことができました。教育実習では緊張しましたが大きな自信につなが ることがわかりました。在学生の皆さんも、講義や実習の機会を活かして自信を培ってください。

[CERTIFICATE課程 土曜コース卒] 細川尚子
オックスフォード大学 Oriental Institute/イギリス

田村―プロデックス 美紀子先生 オスニー市文化センター外国語講座/フランス

小さい頃、『人に教えるということは何と面倒なことだろう。』と思っていた私は教師にだけはなれないと思っていました。そして、仕事、家庭と自由に半世紀を生きてきて『これから、何か人の為に役立つことを始めたい』と思っていた時に何と選んだのが日本語教師になることでした。IIELに出会い、一抹の不安を抱きながら日本語教師になるための勉強を開始。現在、人生の半分を過ごしたフランスでフランス人に日本語を教え始めて1ヶ月。せっかちな性分の私は教えるというより逆に全てに対して学ぶことの連日ですが、IIELで学べたことで日本語教師としての自信を持てたと言えます。
今年の10月から受け持った初級者クラスは17歳から65歳の9名です。日本語習得の目的も年齢も違うけれど笑い声が絶えません。漫画好きな学生からの「ふざけんな。ヤロー」「てめぇ」などの発話から「今日は、補聴器を忘れたからよく聞こえない」など、とてもユニークなクラスです。先日、日本語授業があるのを忘れた会館の事務員が、教室の鍵を閉めて帰宅してしまったというハプニングがありました。仕方がないので集まった学習者に日程変更の提案をしたのですが、入り口のホールでも構わないからやりましょうと言われ彼等のモチベーションには驚かされました。全員が会館の椅子を掻き集めサークルを作り授業開始。「みなさんこんばんは。私はオリビエです。」「こんばんは。オリビエさん。」と全員が答え、まるでアルコール依存症カウセリングだと大笑い。窓や壁に『ひらがな表』『絵』『文型シート』などを貼り付け、そそっかしい私は、日本語での質問をフランス語で言ってしまい学習者が理解したのを褒めてしまったり、先に日本語で答えを言ってしまったりと、まだまだ未熟な教師ではありますが、IIELで学んだ『教師は体裁ではない。学習者に対する愛が大切』という言葉に確信を持って前に進んでいくつもりです。仕事でも教育でも仲間同士でも相手の立場になって考えることは、人間として大切なことだと思っています。これからも、学習者が楽しく日本語を学び、学習目的を達成できるように工夫をしていく心構えです。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 田村―プロデックス 美紀子
オスニー市文化センター外国語講座 日本語担当/フランス 

大橋 幸博 先生 モルドバ日本交流財団/モルドバ共和国

P1100174.JPG今、私はモルドバ共和国で唯一の日本語教育機関がある「モルドバ日本交流財団」で働いております。モルドバ共和国といっても聞いたことがない人が多いかと思います。この国はルーマニアとウクライナの間に位置する国で、ヨーロッパで一番貧しい国だといわれています。そういう国なので停電や断水は日常茶飯事に起き、街中ではときより狂犬病の犬が襲って来たり、あともちろん英語も通じないので生活に慣れるまで非常に苦労しました。
モルドバ日本交流財団は、日本語を学ぶ学生がおよそ80人ほどいます。クラスは初級、初中級、中級、中上級と分けられており4年でJLPTのN2~N3取得を目指しています。ただ日系企業はなく、日本の大学と交換留学生制度を結んでいる大学もなく、学生たちは卒業後に日本語を生かせないのが現状です。それでも、学生たちはインターネットを通じて日本のアニメなどのサブカルチャーや剣道、柔道、茶道、芸者のことなどとてもよく知っていて楽しんで日本語を学んでいます。
赴任当初は右も左も分からず苦労しましたが、IIELで学んだ教授法や物の見方、考え方が身についていたので何とか前に進むことができました。それにIIELで学んだことは本当に実践的なことだったんだなとつくづく感じております。
私自身、この国へ来てたくさんのことを学びました。一番衝撃的だったことは、世の中は本当に不公平だなと思ったことです。日本の学生はもちろん夢があり、それを叶えるために勉強しています。ここモルドバは貧しい国なので、学生たちは生きるために勉強しています。学生に「夢は何ですか」と聞くと、「教師です。でもお金がないから高校を卒業したら働きます」と答えました。そのように経済的な理由から、夢をあきらめかけている学生がたくさんいます。私も学生時代に経済的な理由から夢をあきらめかけたことがあるのですごく理解でき、心苦しかったです。ただそれを乗り越えた経験がある自分だからこそ、学生たちに日本語を通してチャレンジし続ければ時間はかかるかもしれないけど夢はかなえることができること。絶対にあきらめてはいけないことを伝えていきたいと思っています。私自身、生徒の見本になるように夢に向かって止まらず走り続けたいと思っております。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 大橋幸博
モルドバ日本交流財団/モルドバ共和国


柳井 ミラー 八寿子 先生 Institute Technology Brunei/ブルネイ

IMGP6497.jpg 私は東南アジア、ボルネオ島にあるブルネイという小さな国から通信教育コースを履修しました。イギリスのスクーリングでは、膨大な量の授業準備と今までに経験したことのない濃厚な実践授業で、毎日逃げ出したい気持ちで一杯でした。しかし、そんな厳しい実習も担当の先生を始めとする諸先生方、他の実習生の方々の励ましと協力で何とか無事乗り切る事ができました。また、スクーリングでは本来の勉強だけでなく、自分の中の余計なものをそぎ落とす事ができ、大切だけれど見えないものを心の目で見ることができたのではと振り返っています。
 日本語教師資格取得後は、勉強したことを是非現場で実践したいという欲が沸き、ブルネイ政府が運営する生涯学習センターの夜間コースで学生・社会人を対象に日本語を教えました。そこでは、日本語スピーチコンテスト開催にも携わり、私達の夜間コースから優勝者を出す事もできました。その後、ブルネイ工科大学で日本語クラスを立ち上げ、この1年間教えてきました。本当に何もないところからのスタートだったので、現地の日本大使館に働きかけ日本ブルネイ友好協会のご厚意で「みんなの日本語」教材を取り揃えました。クラスでは日本語学習だけでなく、茶道や日本の映画上映、七夕飾り、手巻き寿司作りなどの文化紹介も取り入れてみました。
 ブルネイは我々日本人にとってあまり馴染みがありませんが、ブルネイ人は日本・日本人・日本語に対して驚くほど好意的です。最新の先端技術・漫画・寿司などの日本食、といった世界各国で抱かれる典型的な日本のイメージもしっかり定着しており、ある種の憧憬を抱いて日本語を学んでいる学生達が多く見られました。先の東日本大震災の時は彼らが主体となって千羽鶴を折り、寄せ書きと一緒に、日本大使館へみんなの気持ちを託したりもしました。
 日本語授業に関しては、英国国際教育研究所で学んだことが私の教え方の背骨になっています。「地味な教案作成という下準備がいかに授業の成否を分けるか」は私が研究所で学んだことです。また、あの辛かった実習をやり遂げた事で精神的にも強くなりました。夜間コースおよび工科大学ではコピー機を使わせてもらえない、マーカーペンも備わっていないなど教える環境は十分ではありませんでした。私の使う筈の教室が塞がれていたり、給与が既定日に支給されなかったり、自分が惨めに思え悔しい思いで唇をかみしめた時、それでも私の授業に足を運んでくれる学生達を励みに「目の前の事をひとつひとつひたむきにやっていればきっといい事がある」と言い聞かせていました。
 日頃の授業では「わからない事はわからない、と言う勇気を持つ」事を心がけていました。その場しのぎの説明をして一時の面子を保つより、次の授業までにしっかり調べるという事です。「日本語を勉強しながら教えていた」というのが正直なところです。また、イスラム教の国であるブルネイでは、学習者の人格・文化・宗教・習慣・服装を尊重するというのも日本語指導にあたっていつも頭の片隅に留めておいた事です。教師と学生や学生同士が互いの違いを理解し、尊重することで授業運びもスムーズになったと思います。履修項目仕上げのクラスアクティビティーは学生達に好評で、特に年齢幅のある夜間コースではクラスのまとまりを高めるのに功を奏しました。このクラスの学生達からは「誕生日サプライズパーティー」までしてもらいました。
 このように日本語教師として、資格取得前とは全く異なるブルネイ生活を送ることができましたが、2ヵ月後にはいよいよ英国に帰ることになりました。
 私が教えた学生達には、この先、日本語学習につまずくような事があっても諦めずに各々のペースで続けていって欲しいと思っています。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 柳井ミラー八寿子
Institute Technology Brunei、Continuing Education School/ブルネイ



荒巻 徳子 先生 Convent of Jesus and Mary Language Collage日本語教師/イギリス 

テムズ川沿いを散歩していたある日、ふと思い立って研究所のドアを叩きました。国語は不得手でしたが、イギリス生活に関するメールマガジン「ロンドン偏食生活」を発行するようになってから、日本語の魅力を再発見し、この美しい言葉を必要としている人に伝えたい、と思うようになりました。授業以外にも、毎回資料室の本を借りては貪るように読んでいましたが、苦手だったことやよく理解できなかった点は、卒業前に克服しておくべきだったと反省しています。大好きだったマイクロティーチングはもう一度受けたい授業です。あの授業は学生を教師の卵と変化させていくターニングポイントでした。教育実習はとても意義深いものでした。ビデオに映った私は、学生時代に憧れていた恩師と同じようなしぐさ、表情で授業をしていました。卒業後は、研究所の母国語教室で試験対策指導をしています。試験の結果が見えるのがプレッシャーであり、原動力でもあります。他にも公立学校や個人で若い学生たちに日本語を教えていますが、これからは後進の育成にも携われればと思っています。このような機会を与えてくださった研究所の先生方に感謝するとともに、これからも日々、精進しようと心を新たにしました。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 荒巻徳子
英国国際教育研究所・子どもの未来研究室「母国語教室」/イギリス
Convent of Jesus and Mary Language Collage/イギリス


天野 久仁子 先生 Invicta Grammar School/イギリス

現在はイギリスの2つの教育機関で日本語を教えています。
UICは、一般の語学学校であるため、大学生から社会人、さらにはリタイアされた方まで、様々な年齢層の生徒が集まっています。学習者は、単に日本語に興味があるという人ばかりではなく、日本企業と取引のある会社に勤務している人、英語教師として日本に赴任するプログラムに応募している人など、実際に日本語を学ぶ必要性のある人も多く、皆、2時間の授業を真剣に受けています。
一方のInvicta Grammar Schoolは、東京の某高校と交換留学提携をしている私立校です。現在、週1回開講されている日本語クラスには、日本の高校生の受け入れ家庭となる生徒や、日本を訪問する予定の生徒などが在籍しており、シチュエーションごとに必要となる表現のほか、日英の文化の違いなどを積極的に学んでいます。
これら2つの機関における学習者は、年齢層や学習目的こそ違いますが、日本語学習を「日本文化習得」の一環として捉えているという点で共通しているように思います。その証拠に、日本のアニメや雑誌等のサブカルチャーや、日本人の友人との会話を通じて、指導項目以外の日本語の知識を得て教室に来る学習者も多く、授業中には、教師が予期しなかった質問が飛び交うことも少なくありません。
中でも、一番多い質問が、類義表現の違いに関するものです。類義表現は、IIELの教育実習でもよく取り上げられ、実習指導を受けた先生からは、「形が違う語彙・表現が存在するのは、それらが全く同じ意味・用法では使われないからだ」と毎回のように言われていました。そのため、類義表現の指導に限らず、語彙・表現を教える際には、常に「どのような状況でその語彙・表現が発せられるのか」を考える習慣がついたように思います。もちろん、類義表現の違いには、文法的要素が関わってくることもありますが、「発話状況を考える」という、実習中に身に付いた習慣は、現在、生徒からの質問に回答する際だけでなく、質問の事前予測をする際にも随分と役立っています。
また、学習者は、日本語の文字表記と音声のずれ、母音の無声化現象などについても、かなりの確率で指摘・質問してきます。このような質問を受けた際には、IIELの座学で得た知識が非常に重宝しています。
日本語教育の現場でいつも感じるのは、教室は「学習者」にとってだけでなく、「教師」にとっても学びの場だということです。母語話者であるが故に気づいていない「日本語の側面」に、教師は学習者から「質問」という形でたくさん気づかされます。それは、時に日本人独特の精神-具体的に言えば、相手に負担をかけないように配慮する、直接的な物言いを避けるといった習慣-に由来する、学習者にとっての「異文化に対する素朴な疑問」でもあります。また、学習者の年齢が低い場合、質問の対象は、教師も知らないような「若者言葉」であることもあります。このような経験は、身の回りで使われているあらゆるタイプの日本語およびその用法に注意深く観察の目を向け、耳を傾けるよう、教師を仕向けてくれます。もちろん、何にでも答えられる日本語教師になる必要はありませんが、こうして教師自身の引き出しが増えてくると、それは大きな自信となり、その自信は、クラスマネジメント等にも気を配る余裕を生み出すような気がしています。
これから日本語教師として活躍される皆さんにも、まずはIIELで得た知識や実習経験をベースに、実際の現場で、学習者と一緒に成長していってほしいと思います。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 天野久仁子
United International College in London(UIC)/イギリス
Invicta Grammar School/イギリス

ロース 柴平 美穂 先生 Volkshochschule Boppard e.V/ドイツ

子育ても一段落、家族の協力を得、通信教育を始め、何年ぶりかで自分のために時間を使い、自分を磨いたロンドンでの研修。厳しく、でも充実した10日間で学ばせていただいた多くのことを、今、ドイツラインラントプファルツ州、ボッパルト市のフォルクスホッホシューレ(VHS)の日本語講座2講座(初心者、中級者)そしてギムナジウム(小5~高校3年)の日本語クラブで活かしています。IIELの講座を始める以前も、公立中学校の教師であったこと、日本人であることで、日本語を教えていたものの、常に「これでいいのかしら?」と不安な気持ちで授業をしていました。通信教育で母語である日本語の今まで知り得なかった知識を得、教育実習では、「概念を伝える」ことを先生方から常に指摘され、また、アクセントを提示してから繰り返し発音させる大切さを学びました。教育実習テープレビューでは、自分の授業のビデオを見ることで自己反省することができました。もう一度「教えること」を通して、人とかかわっていく仕事がしたいとIIELの講座を受講し、日本語を自信を持って教えられるようになりました。以前とは黒板の前に立つ自分が違う気がします。「準備7割」、自己分析をし、毎回改善点を見出し「さらによい授業」を目指して、試行錯誤していく所存です。

 [CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] ロース柴平美穂
Volkshochschule Boppard e.V/ドイツ
Kant-Gymnasium Boppard/ドイツ

石黒 香都子 先生 Hampstead Hill School/イギリス

私は、昼間Certificateコースを卒業し、その後リサーチ・インターン日本語教育・教師研究員制度に参加しました。現在は、イギリスロンドン北部に位置するHampstead Hill Schoolにて日本語クラブを担当しています。比較的日本人が多く住んでいる地域の為、大半の生徒の両親のどちらかは日本人です。クラスサイズは、元気盛りの5歳から6歳の男の子5人と女の子1人の6人です。そんな彼らの集中力持続時間を最大限にしているのは、研究所で学んだきめ細かな教案準備とビジュアルエイド絵教材の作成です。彼らは、授業が楽しいものか否かを直球で返してきます。興味が無ければ集中力は途切れ、目の輝きは失われます。授業の下準備には膨大な時間がかかりますが、入念な準備は、私に自信と、授業中の予想外の出来事へ対処する余裕を与えてくれています。基本に忠実に、そして発展できるよう1回1回の授業に真摯に取り組んでいきたいと思っています。彼らの目が輝き続けるように。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 石黒香都子
Hampstead Hill School/イギリス

加藤 博子 先生 Royal Russell School /イギリス

現在、現地校二校にて、Aレベル、GCSE、ビギナークラス、日本語クラブなどを担当して悪戦苦闘を続けております。2002年に卒業以来、受験生や社会人の家庭教師と並行し、日系企業や英国企業のクラスを担当したこともありました。100人の学習者がいれば100のニーズがある、就職以来このことを常に肝に銘じているのですが、時に繰返しの授業をして楽をしようと思った途端に失敗し、反省しています。受験生と言っても目標や姿勢はそれぞれ異なりますし、また特に目標のない日本語クラブや社会人の学習者の熱意に驚かされることも多々あります。教材探しはもちろんのこと、個々に合った手作りの教材が常に必要ですし、教師としての態度が学習者の学習意欲を左右すると思い知らされることもしばしばです。そのたびに、実習期間中の先生方の素晴らしい教授法を思い出し、まだまだ自分は駆け出し、自分の熱意や勉強が鏡の反射のようにストレートに返ってくるのだと反省しています。実習では、特に、学習者に合わせて注意深く教材を作り、授業プランを立てることを厳しく教えていただいたことを今も感謝しております。そして、教える喜び、教えることでまた学ぶ喜びを経験でき、本当にうれしく思います。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 加藤博子
Royal Russell School /イギリス
St. Teresa's School/イギリス

吉田 由子 先生 AIT Foreign Language Center/イギリス

採用試験の際モデルレッスンをするチャンスをいただけたため、IIELで学んだ内容に沿って教案を作って、プライベート・レッスンのモデルレッスンを行ったところ、「大変良かった、ステップ・バイ・ステップのプロフェッショナルなレッスンだった。」とほめられ、その場で採用が決まりました。アメリカ人が社長の会社なので、英語をたくさん使って行うレッスンが好まれるのかと思っていましたが、そうではなく、やはりダイレクト・メソッド(必要に応じて英語で説明はOK)を主体とした学校で、IIELで学んだ知識を最大限に発揮して教えることができそうです。もう一度きちんと基本に戻り、学習者中心の、例文や口頭練習中心の(講師の長々した説明ではなく)わかりやすいレッスンをやって行きたいと思います。そして文法項目の勉強など、研鑽を積んで常に成長していける教師を目指して行きたいと思っています。やっと仕事として日本語教師の職に就けるようになった今、改めまして、お世話になりました先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。厳しくも温かいまなざしで、鍛えてくださった先生方のご指導が、これからプロの講師としてステップアップしていくために、本当に役に立っていくだろうことを確信しております。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 吉田由子
AIT Foreign Language Center/イギリス


細川 尚子 先生 オックスフォード大学Oriental Institute/イギリス

昨夏Certificate課程を卒業し、現在オックスフォード大学で博士論文の研究をしながら、学生団体の主催する日本語Beginnerクラスを教えています。日本語を学びたいという学生の多さにまずはとても驚きました。日本に留学予定がある、旅行で行った日本文化のすばらしさに感動したなど、理由は様々ですが、多くの人が自分の国の文化や言語に興味を持ってくれているということは大変嬉しいことです。私が教えているのは、今まで日本語の学習経験のない初心者向けのクラスなのですが、できるだけ学習者の発言機会を設けるようにしています。IIELのExperimental Learningを通して、自分の全く知らなかった言語でコミュニケーションが成立した時の達成感を知ったことが役に立ち、学習者の方にもそのような気持ちを味わってもらえるように努力しています。また多い時は20人を超える大きなクラスを教えていますが、IIELの教育実習のおかげで初回から全く緊張することもなく、授業後には「分かりやすい授業だった、ありがとう」と言葉をかけてもらうことができました。教育実習では緊張しましたが大きな自信につながることがわかりました。在学生の皆さんも、講義や実習の機会を活かして自信を培ってください。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 細川尚子
オックスフォード大学Oriental Institute/イギリス

渡辺 和 先生 University of Central Lancashire/イギリス

 ことば・語学が好きであっても、教えるということに関心がありませんでした。ですが、不思議なもので、ふと気づくと毎日教えています。意外なのは「教室の授業」「個人授業」「子供を教える」「アスパルゲン症候群の生徒と文法を研究する」「大学で教える」というような、まるで違う種の仕事を夢中ながらも充実した内容においてこなしているのです。
 IIELでは何よりも教師としての姿勢を教わりました。また、ユニット2では、教育実習後ビデオで自分の授業を分析するテープ・レビューがあり、一日の終わりに論理的に自分を振り返り、評価することの大切さを知りました。なんとなく反省して落ち込んで寝てしまうよりも、勇気をもって正視した自分の姿とは、一生懸命で、決して悪いものではないのです。
 今は地元カレッジ・大学での仕事が楽しく人生最良の時を過ごしております。突出した記憶力を持つ秀才生徒がひらがなをマスの中に写すこともできなかったり、会話下手な生徒が、文法の天才だったり。頭脳とはそれぞれが素晴らしい可能性を秘め、個性的です。最近は色をたくさん使ったイラスト入りの私式マインド・マップ風・動詞/形容詞活用表を作成しました。なかなか好評です。気がついたら、好きなことをしながらお金がもらえています。研究所の先生・スタッフの方々、ありがとうございました!

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 渡辺和
Blackpool and Fylde College/イギリス
St. Joseph's Catholic Primary School/イギリス
University of Central Lancashire/イギリス


荒巻 徳子 先生 Convent of Jesus and Mary Language Collage/イギリス

Origami1 trimmed (1).JPGPostgraduate Certificate課程を卒業した荒巻徳子です。
日本にいたときから教師になりたいと思っていましたが、時代の波や運命に流されて、すっかりそんなことを忘れていたある日、日本語教師という職業があると知り、研究所のドアをたたきました。なるべく早く仕事を始めたかったので、Certificate課程の昼間コースを選びました。週に2回の濃密な授業はもちろん、毎回資料室の本を借りては貪るように読んでいました。あの時の経験は全て役に立っていると自負しています。授業は今思い返すとどれも大切で、考え抜かれたカリキュラムだったことがわかります。また苦手だったことやよく理解できなかった点は、卒業前に克服しておくべきだったと深く反省しています。大好きだったマイクロティーチングはもう一度受けたい授業です。あの授業は学生を教師の卵へと変化させていく大切なポイントだと思います。教育実習はとても思い出深いものでした。ビデオに映った私は、憧れていた恩師と同じようなしぐさ、表情で授業をしていました。それを見て苦笑するとともに、自分が何をしたいのか、具体的に思い描く事ができました。卒業後、すぐに研究所の母国語教室で英国の統一試験の対策指導をすることになりました。最初は英国の学校制度さえよく知らなかったのですが、他のクラスの先生方や熱心な学生たちに励まされて乗り切っています。試験対策なので、試験の結果が見えるのがプレッシャーでもあり、また原動力でもあります。今まで試験というのは学生だけが大変なんだと思っていましたが、教師の力量も試されていることをひしひしと感じています。
2009年の夏は学会で研究発表をしました。普段、滅多に出会うことのできない、たくさんの先輩・後輩の日本語教師に出会える貴重な場でした。
今年は試験対策に加えて個人教授が4件、ロンドンの公立女子校で週に一度教えています。日本語への興味の切り口も、レベルも千差万別の学生たちですが、だからこそ教え甲斐があります。
今後はイギリスの若い学生たちに授業形式で日本語を教えていくとともに、機会があれば後進の育成にも携われたらいいな、と思っています。
研究所のおかげで、諦めていた夢を叶える事ができました。ありがとうございます。これからも日々、精進して行きたいと思います。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 荒巻徳子
Convent of Jesus and Mary Language Collage/イギリス
英国国際教育研究所 子どもの未来研究室・母国語教室/イギリス




正井 香織 先生 ヌーベルエコール 東京/日本

 私の生徒は主にご主人の赴任で来日されたフランス人の奥様で、学校もしくは生徒の自宅で個人レッスンをしています。本来ならば母国語を使わずに教えたいところですが、日本で生活するために少しでも早く日常会話ができるようになりたい生徒は、すぐこのフランス語(英語)は日本語でどう言うのか、この日本語はフランス語(英語)でどういう意味かと聞いてきます。そんな生徒に日本語のニュアンスを正しく伝えるのに苦労しつつも、IIELで学んだことを思い出し単なる直訳にならないように心がけています。
 また、言葉だけでなく文化や習慣についての質問も多く、私の答えが日本を代表した意見になると思うと責任を感じます。IIELで生徒にとって教師の日本語が全てなのだから責任をもって教えなければならないと教えて頂いたことを改めて肝に銘じています。
 残念なことは留学生と違いレッスン時間も短く子供の学校や旅行などでお休みが多くなかなかはかどらないこと、そしてやっと日本語に慣れてきたと思う頃に、突然の帰国や忙しくなって辞めてしまう生徒が多いことです。今は、生活に役立つ日本語を短期間で楽しく学んでもらうことの難しさと自分の知識、技量不足を痛感する毎日ですが、いつかIIELで学んだこと、そして現在の経験をもとに私ならではのカリキュラムを確立し、生徒に心から満足してもらえるレッスンをしたいと思っています。私の日本語教師としての道はまだまだこれからです。

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] 正井香織
ヌーベルエコール 東京/日本

市榮 亮 先生 Wolverhampton Girls’ High School/イギリス

 私は現在、WolverhamptonにあるWolverhampton Girls’ High Schoolにて日本語の指導にあたっています。私が受け持っている学年は、11、12、13年生と8年生の希望者にJAPAN CLUBと題してお昼休みに一から日本語を指導しています。学年ごとに授業内容は違いますが、すべての授業を一人で担当しているので、毎回、導入はどうしよう?練習は?応用は?とIIELの教育実習の際に行っていたようなことを毎回授業準備で行っており、IIELで勉強したことが今、活かされているなと毎回、実感しています。生徒たちは、卒業後に有名大学に進学していく子たちばかりで、教えたことを吸収する速度がかなり早いです。そのためか今は、知識を与えるだけの授業になりがちな面があるので、これから場数をこなし自分が抱えている問題を解消していければと思っています。日本語教師は経験が命だと思います。今回の経験は次の私の日本語教師としてのいい礎になると確信しています。今、IIELで勉強されている方々もIIELでの経験を礎に次のステップへと進んで下さい。

[CERTIFICATE課程 土曜コース卒] 市榮亮
Wolverhampton Girls’ High School/イギリス 

東 利子 先生 福井市立進明中学校/日本

azuma-sensei.jpg 英国国際教育研究所卒業後は、日本の福井県福井市において教育課と国際交流課と日本語教師とでプロジェクトチームを立ち上げ、公立小学校と公立中学校に転校してきた日本語の初期指導が必要な子どもたちに日本語の初期指導を行なっております。チームを立ち上げて1年目なので子ども1人にかけることのできる予算はまだ少ないため、授業の回数が多くなく、また、教材が整っていないので、みんなで知恵をしぼって福井でできることを会議をしながら進めていっています。現在は、福井市立進明中学校にてフィリピンから来た女の子に週に2回日本語指導と英語指導をしています。
 英国国際教育研究所の通信教育コースにて、日本語教育の課題についての28のレポートに取り組みました。よくわからない時には研究所の先生に質問をしたり、図書館で調べたりしながら黙々と取り組みました。また、返って来たレポートには先生の親切なアドバイスがあり、それによってより深く学ぶことができました。
 ロンドンでの教育実習に行くことを楽しみにしてがんばりました。ロンドンでの教育実習では、同じ目的で頑張ってきた仲間と初めて顔を合わせ、実習中はともに作業をすすめ、仲間たちに支えられて頑張ることができました。授業の進め方や内容について細部にわたり、先生方からたくさん教えていただきました。実習期間にともに同じ場所で同じ経験をして頑張った長いようで短い期間ではありましたが、先生方をはじめ、仲間たちとの出会いは一生涯のかけがいのない財産であり、これからもずっと交流を続けていきたいと思っています。おかげさまで無事合格し卒業することができました。先生方をはじめ、共に学んだ仲間たちに感謝しております。
 日本語教育は奥が深いため、英国国際教育研究所で学んだことをベースにこれから様々な経験を積んでいきたいと思っております。今はまだ福井にて地道に活動を続け、経験を積みながら勉強を続け、将来は海外にて日本語を指導していけたらと思っております。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 東利子
福井市立進明中学校/日本

小笠原 智美 先生 日本語教室Privatjapanska/スウェーデン

ogasawara-sensei.jpg 日本でいくつかの職種を経験した後、通信制の大学で英文学を学んでいるときに、スウェーデンのストックホルム大学で1年間交換留学生として勉強する機会を得た。この大学にある日本語学科は大変人気があり、毎年入学しきれないほどの多くの学生が応募して来るという。この大学に留学中に、日本語学生または過去に日本語を学んだ人たちの手助けをする機会を得て、彼らの日本語学習に対する情熱、日本に対する限りない尊敬の念と憧れや興味などに触れ、何も知らなかった私は驚くばかりだった。なぜこの遠く離れた北欧の地でそれほどまでに日本語を学びたいのか。彼らの熱意に動かされた私はいつの間にか、専門的な勉強をして日本語教師になり彼らの手助けをしたい、と思うようになっていた。
 その夏には決心を固め、友人に紹介されたIIELのPostgraduateの通信教育コースで勉強を始めた。交換留学期間が終了しても日本には帰らず、スウェーデン語を勉強しながら、日本語を学ぶ学生達の手助けも続けた。机上の学習とその実施が同時に出来たのは素晴らしい収穫だった。コースがほぼ終了した時点でロンドンでの実習時期を待つことが出来ず、すでに自営業の許可を申請し日本語教室を開設した。実習先のロンドンでは、それぞれ違う場所で同じ苦労をした仲間や、レポートの指導をしてくださった先生方に会うことができて本当に嬉しく励みになった。そのときの経験とコースの学習中に得たことは、今も教える上で大変役に立っている。そして日本で得た社会人としての経験も、言葉の背景にある文化を伝えるときにとても役立っている。
 学校に就職せず日本語教室を開いた目的は、個人教授によって各人の異なったレベルやペースに対応したいと思ったからだ。生徒の年齢層は10代から50代までと幅広く、年齢差、ニーズや興味の違いなど、それらによっては彼らがいずれ到達したいと目指すゴールが異なる。初心者にはテキストを使い文法を中心に、初級を終え中級、または中級から上級に進みたい生徒にもテキストを使用、すでに話すことが出来て会話力をキープしたい学習者には会話のレッスンを中心に提供している。生徒からの要望によるレッスンも行っている。また、月に一度はレベル別にグループで行う会話レッスン、テキストを読むレッスン、そして年に1度位は文化関連のアクティビティーをしている。
 まったく手探りの状態で始めた教室もあっという間に5年目に入った。生徒達の上達を喜ぶ笑顔に支えられてここまでやってこられた。日本人だからといって日本語のすべて知っているわけではないし、いつも説明がうまくできるわけではない。そういうときは生徒と共に学んでいきたい、という姿勢でいる。個人教授にこだわったおかげで、むしろこちらが生徒に勉強させてもらっている。彼らのひたむきさ、真剣に学習に取り組む姿にいつも感動させられる。それが私の日々の原動力になる。こんなに幸せな日本語教師がいるだろうか。彼らのためにこれからも初心を忘れず、日々努力を続けていきたい。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 小笠原智美
日本語教室Privatjapanska経営/スウェーデン

里 真吾 先生 Bina Nusantara University/インドネシア

sato-sensei.jpg Postgraduate Certificate課程を修了した里真吾(さとしんご)と申します。
 以前は会社員でしたが、もっと人の役に立っていると実感できる仕事をしたいと考え、転職を決意しました。
 Postgraduate Certificate課程の通信教育コースを受講したわけですが、レポートは仕事をしながらの作成・提出でしたので、土日や正月休み返上で取り組みました。また、ロンドンでのスクーリングでは、より良い授業の実現のために睡眠時間を削って授業準備をするという日々が続きました。仕事でも徹夜をしたことのなかった私が、ハードなスクーリングを乗り切れたのは、ひとえに先生方やクラスメートの支えのおかげだと思っています。
 そして現在、インドネシアはジャカルタのBina Nusantaraという大学で教鞭を執っています。研修生は20名。彼らは1年ほど日本語を勉強し、日本語能力試験2級レベルの試験に合格すれば、日本で、ホワイトカラーとして働くことができます。私自身、やりがいを感じています。最大で1日8時間教壇に立てるという機会に恵まれているのですが、正直、楽なことばかりではありません。それでも、IIELで過ごした濃密な時間を思い出しては、「まだまだがんばれる」と、気持ちを新たにすることができています。日本語教師としても、人間としてもまだまだ未熟者ですが、IIELでの経験を糧に、今後も成長を続けていきたいと強く思っています。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 里真吾
Bina Nusantara University/インドネシア

ジャイルズ 史 先生 Dame Alice Owen’s School/イギリス

 IIELを卒業して、Dame Alice Owen’s Schoolで日本語を教え初めて3年目になります。この学校は、Language Specialistのステータスを持つ公立のコンプリヘンシブです。1学年200人強と大型校であり、リーグテーブルでも毎年上位を占めるため、とても勉強に熱心な子供達が集まっています。
 Language Specialist Schoolということで、通常のフランス語、ドイツ語、スペイン語以外にも、日本語、ロシア語、中国語、イタリア語など色々な言語を教えています。私の生徒達も、必須で3ヶ国語を勉強しているので、第4外国語として、日本語を習っています。8年生で生徒を受け持つとGCSEが終わるまで持ち上がりという形で4年間ずっと一緒に勉強していきます。8年生でクラスを始めた時は、目を輝かせ、大きな目的を持って日本語を学びたいと言っていた生徒たちも学年が上に上がれば上がるほど他の勉強も大変になり、どうしても人数が減りがちです。それでも、生き残り組みは、一生懸命ついてきてくれるので、とてもやり甲斐のある仕事です。
 IIELで教わった授業の準備の仕方は、今でも変わらずとても役に立っています。教案、細案をつくり、自作の教材を加えながら、どのようにしたら、わかりやすく、生徒たちに理解してもらえるか、どうしたら楽しく勉強を続けてもらえるかなどをいつも考えています。時には日本のビデオをみせたり、インターネットを利用したりしながら、紙とペンだけではない、様々な教材も利用するようにしています。最近では、パワーポイントを使用し漢字クイズを作り、誰が早く正確に漢字を読めるかというゲームもしています。こちらの子供たちは、今日は、何を勉強するのかという目的がはっきりしていて、その場ですぐ理解できなければついてきてくれません。ですから、自然と説明は、英語がほとんどになります。「勉強だって楽しくなければやり甲斐がない」と思っていますから、「勉強なんだから、つまらなくて当たり前」のような考え方では、到底成り立ちません。
 学期末の最後の授業は、大抵折り紙や、お習字、日本語でゲームをするなど日本の文化も学んでもらうような楽しい授業にしています。毎年7月には、1年の成果を発表するため日本語で劇をします。私のクラスは、1年目に「桃太郎」、2年目は、「長靴をはいた猫」をしました。覚えたせりふはしっかり残っており、「桃太郎、桃太郎、お腰につけた黍団子ひとつ私にくださいな。」をいまだに歌う生徒たち。また、せりふで丸覚えした文型や単語が後になって紹介されると「あのときの桃太郎のせいりふだ!」などと思い出してくれます。
 又、昨年は、日本語スピーチコンテストに出場し、最終戦まで2人残り、一人は、3位の好成績を残してくれました。クラスでの勉強だけでなく様々な機会を持つことで、生徒たちの日本語の幅が広がり、理解度や興味の深さも増していくようです。GCSEやAレベルで良い成績をとることだけに目標をおくのではなく、卒業後も日本語が、何らかの形で残ってくれるように、又、将来もっと日本語を勉強しようと思ってくれるようになれば とても嬉しいと思います。私自身も生徒達から色々吸収し、お互いに成長しているというのが実感です。来年は、いよいよGCSE 本番お互い正念場です。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] ジャイルズ史
Dame Alice Owen’s School/英国


上田 考二 先生 Bina Nusantara University/インドネシア

ueda_sensei.jpg 現在、インドネシアの首都、ジャカルタにあるビナヌサンタラ大学という私立大学で、Native Japanese Lecturerとして日本語を教えています。早いもので、こちらに来て日本語を教え始めてもう2学期が終わろうとしています。今、ちょうど期末試験の時期で、答案の採点に追われる日々を送っています。僕が担当している(していた)授業は、中級文法、上級発表、あと2年生の漢字の授業も後半半年は担当しました。どの授業も、初めての経験なので、試行錯誤しながら、悪戦苦闘の日々でした。一クラスの人数が多く、30人を超えるような大人数を前にしながら、いかに学生を飽きさせないか、わかりやすく楽しい授業にするにはどうしたらいいか、と頭を悩ませてきました。時には、話を聞かない学生がいたり、テストの点数が悪くて、自分の教え方がまずかったのだろうかと落ち込むときもあります。しかし、そんな中でも、授業が終わったあと、「ありがとう先生」といってくれる学生がいたり、「先生に教えてもらってよかった」とか「次の学期も先生に教えてもらいたい」などといってくれる学生がいて、やっぱり先生になってよかったな、こんな学生たちに囲まれて、自分は幸せだな、と思うことが多々あります。しかし、僕はまだまだ新米の身です。授業もまだまだ納得のいくようなものではなく、学生に申し訳ない気持ちになることもあります。ですから、これからも、日々自分の授業を改善していけるように、これからも努力を惜しまずやっていきたいと思っています。さて、これから学生には長い休みが待っています。僕はというと、長い休みどころか、ショートセメスターで授業を担当し、また学生の論文の概要チェックなど、忙しい日々が待っています。しかし、この忙しい日々も、自分を成長させる試練だと思って、楽しんでやっていきたいと思います。

[CERTIFICATE課程 通信教育コース卒] 上田考二
Bina Nusantara University/インドネシア

ハート 洋子 先生 Box Hill School in Dorking/イギリス

「日本語教師として日本語を教えながら、学習者と一緒に成長していく私」

 ボックスヒル・スクールは、Secondary とSix-Formのインターナショナル・スクールで、生徒数は全部で350人と小規模ではありますが、日本人をはじめ、中国人、韓国人、台湾人、タイ人、そして、ヨーロッパからも幅広く学生を受け入れています。しかしながら、日本語は教えていません。
 当初は、イギリス人の15歳の男の子一人が以前の学校で学んでいた日本語を今の学校でも習いたいが寄宿生なので放課後に学校に来て教えてほしいと学校側から頼まれました。授業を始める前に、その男の子に直接会いに学校に行きました。(IIELで現在学ばれている皆さんもご存知でしょうが、レッスンを始める前のレディネス分析は、特に私のようにプライベートで教える者にとってとても重要なことです。)その男の子に会った日に、その男の子を合わせて、3人に日本語を教えることになりました。その翌週に初めてのレッスンを行った後に他に4人生徒が増え、最終的には、完全な初級者クラス、初級者クラスを週に1回、1時間半、AS-Level 受験対策の指導を週に1回、15分だけ(16歳の日本人の女の子なので、高校で学ぶ漢字を中心に敬語や同音異義語等、また読解力の強化を目的に教える。)を受け持つことになりました。生徒は全員15歳以上、また週1回だけの授業ということをなので、生徒自身で復習と予習ができる『Japanese For Busy People 1』を教科書に選びました。また、ひらがなとカタカナの書き方を練習しながら、語彙も学べる『かなマスター』を取り寄せ、各生徒に配布しました。
 冬休み等が間に入り、実際に日本語を教え始めたのは、今年1月からです。なんと1月の下旬には、完全な初級者の18歳の中国人の男の子がA-Level Japaneseを、初級クラスの15歳のイギリス人がGCSE Japaneseを受けると固く決心していることを学校側から知らされ、私にとっても学校にとっても賛成しがたいことではありましたが、その生徒と直接話をし、週1回、1時間半のレッスンを2回にすること、ひらがなとカタカナを2月下旬までにマスターすることを条件に合意しました。(初級クラスの二人は、テストをぎりぎりで合格できるぐらいのスキルはありましたが、ひらがなとカタカナが書けませんでした。)
 それ以来、基本的な文法を教えながら、各テストに必要不可欠な文法パターンや助詞の指導を行いました。もちろん、過去3年間のテストを分析したうえです。分析をすることによって、テストの傾向と対策がわかることができるのは言うまでもありません。
 残念なことに、4月には初級クラスのイギリス人の男の子が受験を断念、また同じクラスの中国人の男の子は、レッスンを中止するが受験はする旨、学校側から知らされました。私は、彼に合格してもらいたかったので、過去のテスト用紙とテストのコツを書いたものに励ましの言葉を添え、学校を通して渡してもらいました。完全な初級者の中国人の男の子は、4月にはひらがなとカタカナをマスターし、文章も読み方に問題はあるものの意味はほとんどわかるようになり、作文も助詞を抜かずに書くことができるようになりました。過去のテスト問題用紙も平均で70パーセントの出来栄えでした。実際に教えた期間は5ヶ月、また教えた文法項目は、『Japanese For Busy People 1』の半分に満たないほどでしたが、試験1ヶ月前にいろいろなことを教えるよりもこれまでに教えた基本的な文法と助詞を正確に使えるようになることにフォーカスさせました。試験前には、その生徒がほぼ間違いなく合格できること、また、問題の内容によっては少なくとも最低から2番目のグレードで合格できると確信できましたが、こればかりは試験当日の生徒の調子次第です。リスニングとリーディングの試験後にその生徒は、「多少、わからない部分はあったが、わりとできていたと思う。」と言っていました。もう一人の男の子についても、それなりにできていた様子でした。
 私の授業も6月下旬に終了し、その時点で在籍している生徒は1人だけで、あとは新学期を待つのみです。
 8月も終わりに近づいた頃、GCSE とAS-Level Japanese の試験の結果報告が学校から届きました。驚くべきことに、完全な初級者だった中国人の男の子は、最高のグレードのA*で、そして、レッスンを途中で断念した中国人の男の子もAで合格し、また、日本人の女の子はAS-Level JapaneseをAで合格したとのことでした。
 私自身、たいへん驚きましたが、とても嬉しく思いました。中国人は、言うまでもなく日本語で使われている漢字の意味はたいていわかることができますが、その読み方、書き方は中国語のそれとはかなりの違いがあります。二人ともよくがんばったのでしょう。私は、とってもうれしい反面、彼らが、日本語をどれだけプラクティカルに使えるかどうか心配です。もっと時間をかけて教えたかったということは、いまでも強く思います。
 新学期から、先学期から教えている17歳の日本人の女の子とイギリス人の男の子に加え、13歳の中国人、台湾人、タイ人の男の子と12歳の韓国人の男の子の合計6人を4つのクラス(A-Level Japanese とGCSE Japanese とComplete Beginnerを二つ)に分けて教えています。各生徒は、とても勉強熱心で、宿題も忘れずに提出してくれます。今のところ、この学校で教える他に3人、別々の場所で日本語の家庭教師もしています。授業の計画、準備、ハンドアウト作り等に追われる日々で、フリータイムはなかなかとれませんが、とても充実しています。
 IIELで学んだことのほとんどは、実際の授業をはじめ、日本語を教えるあらゆる場面で役に立っています。もちろん、それを役立て、生かしながら成長していくのは、本人次第です。日本語を学習者に効果的に教える難しさは、言うまでもありませんが、学習者の能力を引き出し、成功に導けた時の喜びは、言葉では言い表せず、これからももっと良い授業をしたいという励みにもなります。皆さんも日本語教師として日本語を理想的に教えたくなるとは思いますが、各学習者の達成目標、またそれ以上に導くための授業作りに励んでいただきたいと思います。IIEL 在学中の皆さん、日本語を教えるためのスキル、知識を今、そこにいる間にできる限り学んでください。日本語教師になる近い将来、間違いなく生かすことが出来ます。
 また、授業の計画、準備は念入りに行えば行うほど、余裕のある授業をすることができます。最後に、皆さんの今後のご活躍を祈念して。Very Best of Luck!

[CERTIFICATE課程 昼間コース卒] ハート洋子
Box Hill School in Dorking/英国


加藤 恵理奈 先生 ヤマサ言語文化研究所/日本・イギリス

 一日のほとんどがパソコンとの睨めっこ…そんな日本語教師もいるんです。
 夏期集中コースを受講後、愛知県岡崎市にあるヤマサ言語文化研究所で日本語教師としての第一歩を踏み出す事ができたのが今から4年ほど前です。最初の2ヶ月間は休暇中の先生方の代行として、一日5コマ、午前と午後でレベルの違うクラスをティーム・ティーチングで担当していました。代行ゆえに2週間毎にチームも変わり、またそこで授業をするという、まさに「渡り鳥先生」でした。加えて、私は国際部採用だったため、部が担当する個人レッスンも担当することとなり、一日8コマという期間も…。いきなり色々なクラスを担当するという過酷な「洗礼」を受けたわけですが、これは本当にありがたいスタートだったと思っています。それから現在に至るまではインターネットで日本語を学ぶためのコンテンツ(教科書)開発が主な仕事となりました。
 日本語が勉強したくても、諸々の事情で学校へ行ったり、日本へ行ったりすることができない世界中の日本語学習希望者のために、少しでも役に立てるよう、毎日パソコンと睨めっこです。学習者と相対することが出来ない分、教室でカバーできる様々なことをネット上で解決させていかなければなりません。いかに楽しく、痒いところに手が届くような、至れり尽くせりの、とはいえ学習者の自由な発想を壊さないコンテンツを開発することが最大のテーマです。
 実際に担当してきたクラス授業やプライベート授業、C.A.L.L.セミナーは、もちろん開発に十分役立っておりますが、何より心強いもう一つの支えがS7の受講です。確かに受講期間は1ヶ月という短いものでした。しかし、短期間だったからこそ、本当に大切なものをぎゅっと濃縮して、効率よく学びえることが出来たような気がします。クラスや仕事で生じる問題は千差万別。養成講座でそれら全ての問題に一つ一つ対応することは不可能です。が、私は夏期集中コースの受講で、問題が生じたときの対応、その答えをどう見出すか、そのためのアイデアの出し方と活かし方を学びました。それはどんな問題にも対応可能なエッセンスです。自分らしい授業展開は、マニュアル崇拝では生まれません。英国国際教育研究所で、教授マニュアルではなく、本質を学ぶことが出来た受講生の皆さんは、研究所を巣立った後にも「自分らしさ」を大切にした授業をし、活躍の場を広げることが出来るはずです。私もこれからも色々なカタチで、「日本と海外の架け橋」として頑張っていきたいと思っています。

[CERTIFICATE課程 夏期集中コース卒] 加藤恵理奈
ヤマサ言語文化研究所/日本・イギリス